“ゲーミフィケーション”を理解するために、Facebookで流行中のクイズをもう一度考えてみよう
TLC 秋山です。
下の画像に間違いが1つあるですが、わかりますか?
昨日、Facebookのタイムラインを賑わせた上の画像。見かけた方も多いと思います。
これは、間違いさがしで間違いを見つけたらシェアしてね、という類のものなのですが、(私が確認した限り投稿元だと思われる)Ayleen Tiggy Pilling さんが投稿したのが日本時間で 29日(日)の朝5時。上記の写真が31日(火)の夜11時のものなので、3日足らずで約23万回シェアされたことになります。
最近“ゲーミフィケーション”という言葉が流行っていますが、タイトルの通り、このコンテンツこそ“ゲーミフィケーション”だと思うんですよね。というか、そう認定したいと思いました。
ということで、今日はゲーミフィケーションについて。
あ、ここではクイズの答えは書きませんよ。
ゲーミフィケーションって何だっけ?
ゲーミフィケーションとは「TVゲーム等の手法をマーケティングに応用すること」と解釈されます。TVゲームはユーザーに飽きることなく遊んでもらうためのノウハウを長期間蓄積しているので、それをゲーム以外にも使っていこうというものです(多分)。
しかし、もう少し本質的な部分として「“目標を達成すると気持ちよく感じる(快楽物質が分泌される)”という脳の報酬系の作用をマーケティングに応用すること」だという説明をされたいた方もいます。私はそれがすごくしっくりきていて、以来、その定義で理解しています。
ゲーミフィケーションについて詳しく知りたい方は、鈴木まなみさんの記事が秀逸と思いますので、こちらでどうぞ。
http://techwave.jp/archives/51716146.html
報酬系とは、じゃ、報酬系って何?ってことになりますので、Wikipediaを引用します。
-- 報酬系とは、ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%B1%E9%85%AC%E7%B3%BB
つまり「自分の目標が達成すると(→報酬系が活性化)→気持ちがいい」と感じる脳の機能です。登山とかわかりやすいですよね。ソーシャルゲームなどは何度の低い目標を繰り返し達成させることでゲーム全体を組み立てています。
それは、私なんかがマーケティングの企画をするうえで拠り所としていた“損得勘定”とは別の、これまであまり重要視していなかった動機づけでした。
このクイズが何でゲーミフィケーションなのか初めに戻って、なぜ、あのクイズがゲーミフィケーションなのかというと、課題を達成したときの“気持ちいい感情”を利用してシェアという行動につなげているからです。
つまり、
(1) 課題を与える「クイズを解いて答えがわかったらシェアしてください」
(2) 課題をクリアする(達成感=嬉しい)
となりますが、(2)の時点での快感を、答えがわかったらシェアという課題が後押ししている形となり、それが爆発的な数のシェアにつながっているのだと考えられます。
ユーザー側は嬉しい気持ちを人に伝えたい。出題者側は問題を人に伝えてほしい。という両者の求めるものが合致した企画になっています。持ちろん、ユーザーが嬉しい気持ちを簡単に多くの人に伝えるためのツール(Facebook)があってことの企画だと思います。
こんな感じで、適切な課題を提供し、目標を達成した時の嬉しい気持ちを利用して、ユーザー自身が拡散するよう後押しするいう手法。新しい企画のアイデアになるかもしれません。
では。
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