Twitter 上の愚痴、500万円の訴訟沙汰に
相も変わらず Twitter ネタですが、今日はちょっと軽めにしておきましょう。話の内容は全然軽くないのですが(笑):
■ Tweet about apartment mold draws lawsuit (Chicago Sun-Times)
ある女性が Twitter 上で"Who said sleeping in a moldy apartment was bad for you? Horizon realty thinks it's okay"(カビのはえたアパートで寝ると体に悪いって?不動産会社の Horizon は大丈夫と思ってるみたいだけど)とつぶやいたところ、名指しされた Horizon Group Management という会社から訴えられ、5万ドル(約500万円)の損害賠償を求められたというニュース。正確な発言は引用されていないものの、どの物件について悪口を言っているのか明らかだったようです。この女性は既にアカウントを削除していますが、本人が特定されており、クレームをつけた物件からは最近引っ越しているとのこと。
この話、当然ながら実際の物件を見たわけではないですし、アカウントが削除されているのでどこまで悪いことが書かれていたのか分からないのですが……ちょっと気になったのが以下のポイント:
Jeffrey Michael, whose family has run Horizon for more than 25 years, said: "The statements are obviously false, and it's our intention to prove that."
He said that while she moved out recently, the company never had a conversation about the post and never asked her to take it down.
Horizon を25年以上にわたって家族で経営してきた Jeffrey Michael は、「この発言は明らかに間違っている。法廷で証明するつもりだ」と述べた。
彼によると、彼女(※ Twitter でクレームをつけた人物)は最近引っ越しており、この投稿を巡っては Horizon との間では会話は持たれていない。また発言を取り消すように依頼してもいないという。
とのことで、いきなり「訴えてやる!」となったようです。うーん、ちょっと対応が大げさなような。実際、ネット上では「これが不動産屋の正体だ!」などとして、Horizon 側の対応を批判する向きもあるようです。
少なくとも言えることは、それだけ Twitter というものの存在感が増してきているのでしょうね。これがごくマイナーなサービスに投稿された発言であれば、Horizon も無視したでしょうし、そもそも発言に気づくこともなかったかもしれません。しかし最近脚光を浴びている Twitter だけに、Horizon としても強く出たという側面があるように思います。いや、本当は彼らも Twitter 上で対応するというのがスマートだったとは思いますが。
「『つぶやき』を書き込む Twitter とはいえ、ネット上で発言することには変わりない。十分に配慮してから書き込むべき」というアドバイス、ずいぶん前から囁かれています(僕自身、このアドバイスというかご注意をいただいてしまったことがあります)。ただ、それは分かっていても、ついつい本音に近い書き込みをしてしまう……というのが Twitter の力であり面白さなのではないでしょうか。身構えずに発言してみるのが一番だと感じつつ、一方で極端な例とはいえ、上記のようなリスクもあることを覚えておかなければならないと思います。
【○年前の今日の記事】
■ たまには、丸かじりを。 (2008年7月29日)