ゲームが子供を育てる
本当は昨日、こっちのネタに触れておくべきでしたね。一部界隈でかなり反響を呼んでいますが、子供たちがニンテンドーDSを使って、昔懐かしい遊びにイノベーションを起こしたという話:
■ DS鬼ごっこで遊ぼ 無線通信で“情報戦” (TOKYO Web)
世田谷区池尻地区の小学生たちが楽しんでいる、「DS鬼ごっこ」という遊びについて。画面に書き込んだ文字や絵を無線で通信し合う「ピクトチャット」の機能を使い、プレーヤー間で「鬼が来た」などの情報を交換しながら鬼から逃げる、というもの。通信は30メートル範囲内でしかできないため、仲間から離れると情報が得られない、しかし近づくことは鬼にも接近することを意味する――となかなかスリリングです。さらに鬼が仲間のフリをしてニセ情報を流すこともあるそうで、ここに至っては情報リテラシーの格好の訓練になる!と言ったら賞賛しすぎでしょうか。
DSはゲーム以外にも、中学校の授業などにも幅広く活用され、話題になっている。任天堂広報部は「鬼ごっこに使うことは想定もしていなかったが、おもしろい。DSは創造性を発揮するというコンセプトで作られただけに歓迎したい」と話す。
と、任天堂自身も想像していなかった使い方とのこと。もしかしたら同じような遊びや、もっと創造的な遊び方をしている子供たちが全国に存在しているのかもしれません(いや、間違いなくいるはず)。
「子供にゲーム?携帯電話?そんなの良いわけがない、禁止だ!」と取り上げてしまうのは簡単です。実際、良い面ばかりしかないものなんて無いのですから、いくらでも問題点を論うことができるでしょう。しかしそうするのであれば、こんな工夫や創造性が発揮された事例にも目を向け、平等に論じるべきだと思います(他にもケータイを通じて勉強を教え合う、ケータイ小説をフィルタリングについての情報共有に使うなどといった事例もありました)。実際、経営者だってゲームに育ててもらえる時代なのですからね。
ところで、我が娘(4歳)の話で恐縮ですが、先日実家からシルエットパズルをもらってきました。「娘にはまだ早いんじゃない?」と思っていたら、案の定「できなーい」という反応が。やれやれと思いつつもしばらく遊ばせていたところ、突然「できたー!見て見てー」と呼ばれたので行ってみたら……一部のピースが立てて使われていました。当然、シルエットパズルは3次元的に考えるものではありません。しかしどこにもそんなルールは書かれていませんし、むしろこっちの方が複雑化して楽しいかも。というわけで、我が子の創造力を頼もしく感じた次第でした(本当はこれが言いたかった)。