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「やっぱりTBSって偏向してるよねー。」

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普段は日曜の昼にテレビなど見ないのですが、昨日は実家にいたこともあり、TBSの「アッコにおまかせ」を見ていました(両親のチョイスです)。すると話題の歌声制作ソフト「初音ミク」が取り上げられているではありませんか。おおっと思い注目して見たのですが……残念ながら、結果はこんな感じになってしまいました:

TBS「アッコにおまかせ」の初音ミク特集に批判相次ぐ (ITmedia News)

またオルタナブロガーの方々も、早速コメントされています:

 マスメディアの初音ミク対応(CloseBox and OpenPod)
マスメディアの初動ミス(CloseBox and OpenPod)
マスメディアとユーザとの乖離(キャピタリストの視点)

悪い言葉を使ってしまえば、「キモいオタクが熱を入れるキモいソフト」。そんな結論ありきの内容でした。うーん、これはどうなんだろう?と思っていたのですが、やはり批判の声が上がっているようですね。

TBSというテレビ局については、ボクシングの亀田選手の事件などがあるように、かねてから偏った姿勢があるのではないかと非難されてきました。正直、「またTBSか」と感じている方も多いのではないかと思います。しかし残念ながら、この件をニュースとして取り上げているのは、主要メディアの中ではいまのところ ITmedia だけ。恐らく「アッコにおまかせ」がターゲットとしているようなウチの両親の世代は、「これって問題なんじゃ」とは少しも感じなかったのではないでしょうか。

正直なところ、個人的には今回のTBSの姿勢には憤りを感じます。しかし亀田事件と異なり、初音ミクの一件がそれほど騒ぎになっていないのは、「アッコにおまかせ」の取り上げ方が「世間の見方」とそれほどズレていなかったからではないか、と思います。うがった見方をすれば、今回の番組作りは「オタクはキモい」というステレオタイプに乗っかり、視聴者が求めている内容を提供しただけだとも言えます。それは「オヤジはキモい」「ニートは怠慢」「女子高生は遊んでる」といったステレオタイプについても同じことが言えるでしょう。今回はたまたま、僕らに近い世界の話だったから気づきましたが、TV番組を見て知らないうちに「やっぱり○○は○○だよねー」と感じていることが多いのではないでしょうか?

今回、仮にTBSが謝罪して「アッコにおまかせ」の番組作りが変更されたとしても、視聴者が変わらない限り同じ問題が続くと思います。もしかしたら、次は僕らからみた団塊の世代への偏見に沿った番組作りが行われるかもしれません。またブロガーとして、意図的かどうかは別にして、偏った視点から情報を取捨してストーリーを作ってしまうかも……そのようなことがないように、個人的にも気をつけていたいと思います。

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