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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

マスメディアとユーザとの乖離

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TVや新聞という旧来型のマスメディアのオタクや2ちゃんねらーの取り上げ方が問題になっています。サプライヤー寄りのマスメディアとユーザとの乖離を象徴する出来事として見ることもできると思います。ユーザと離れてしまったマスメディアは、理解できない新しいユーザ(オタクや2ちゃねらー)を「おもしろおかしく取り上げる」ことや「薄気味悪い」としか感じることができないようです。理解できないものは、変な奴らだ、とすることで、自らの価値観や信条を守る姿勢とも見ることができます。将来メジャーになりうる新しいユーザを薄気味悪いと感じていると、マスメディアは墓穴を掘ることになりますが、その自覚はないようです。

TBS「アッコにおまかせ」の初音ミク特集に批判相次ぐ
「TBS系列で10月14日昼に放送された「アッコにおまかせ」で、歌声制作ソフト「初音ミク」を紹介した特集に対し、放送直後からネット上で批判が相次いでいる。結果的に同ソフトが「単なるオタクのおもちゃという扱い」と失望する声や、「ソフト自体とは無関係な『オタク』をおもしろおかしく取り上げるテレビの印象操作にはうんざり」といった声が多い。」
初音ミクに関しては、松尾さんのエントリーにもある通り、マスメディアでは殆ど取り上げられていません。いわゆるサブカルチャー的なものに強かった週刊プレーボーイだけが取り上げていることも象徴的です。そういうなか、TBSが取り上げたことはチャレンジだった訳ですが、理解できないものとして扱いユーザからの批判を浴びています。

2ちゃんねらー「薄気味悪い」 神戸新聞不思議なネット感覚
「 2ちゃんねらーの死者追悼は、軽い、ゲーム感覚、おまけに薄気味悪い。これだけ言われて黙っていられない「ねらー」は多かったようだ。神戸新聞が2007年10月11日のコラムで述べた感想を巡って、2ちゃんねるが祭り状態になっている。」
麻生太郎氏の応援でもあったことですが、2ちゃんねるの呼びかけで起こる集団行動に対しては、否定的評価がなされます。理解できないものには、薄気味悪いとして蓋をしがちです。それに対して、「役人がいうなら分かるが、それが政治家となるとチイと困る」と発言した麻生氏の卓見は高く評価できると思います。

もともとは新しい個人の集団を代弁していたマスメディアは、変化しているユーザを現場で感じていないと、役人同様の前例墨守に陥りやすくなってしまいます。理解できないものこそ歓迎する、という姿勢こそが、唯我独尊に陥らずユーザの支持を受け続ける姿勢なのだと思います。

(追記)
GIGAZINEで、いいまとめ記事が出ました。
「アッコにおまかせ」の初音ミク特集があまりにもひどくて大騒ぎに
(追記2)
取材を受けた初音ミク側のコメントも出ました。
「初音ミク」制作・販売会社、伊藤社長のお詫び
(追記3)
TBSまた「印象操作報道」疑惑 「事前の打ち合わせと全然違う」(J-CASTニュース)

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