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意外にデジタルな「赤い羽根共同募金」

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Photo今年も赤い羽根共同募金がスタートしましたね。僕も僅かながら寄付して、赤い羽根をいただいてきました。

しかし募金というのも、なかなか大変なシステムです。今日はあいにくの天気で、時おり小雨の降る中、学生さん達が「よろしくお願いしまーす」とお願いしながら立っていました。で、募金箱を持っている学生さんたちは必ず人通りが多いところに立っているので(当然ですね)、「立ち止まる・財布を出す・募金する・羽根をつけてもらう」という一連の動作をしていると、歩いている人の邪魔にならないかと気になります(結局、羽根は手渡ししてもらって自分でつけました)。

また羽根はご存知の通り、針が剥き出しになっているので、付けるとき相手を刺さないように気をつけなければなりません。さらにそのまま仕事をするわけにもいかないので、会社に着いて捨ててしまおうかと思っても(ごめんなさい)、「このままだと危険だよなぁ」となります。じゃあ持って帰れば……となりますが、うちみたいに小さい子供がいると、子供が遊んだら大変だしなぁとなるわけで。もうちょっとスマートにならないものでしょうか。

と思って赤い羽根募金の公式ページを見ていたのですが意外とデジタルな募金方法が用意されていることを知りました:

  • インターネット決裁用プリペイドカード「Web Money」カードを利用する
  • インターネットで申し込み、最寄りのコンビニで支払う
  • インターネットの画面上でクレジットカード決裁を利用する
  • インターネットの画面上でイーバンク銀行、ジャパンネット銀行の口座を利用する
  • インターネット共通ポイントによる寄付(ネットマイル)
  • Yahoo!ボランティア「インターネットで募金」

などなど。さらに驚きは「セカンドライフで募金」まであります!

仮想空間「セカンドライフ」内で赤い羽根共同募金のエリアを開設いたしました。

日本円に交換が可能な「セカンドライフ」内通貨であるリンデンドルの募金を受け付けます。開設日当日は平成19年度共同募金運動ポスターモデルである石橋杏奈さんのアバターが募金会場に訪問します。
リンクはこちらから http://slurl.com/secondlife/Nippori/89/138/22

とのこと。新潟県中越沖地震の際も「セカンドライフで募金」が話題になりましたが、赤い羽根でも用意されているのですね。うーん、赤い羽根って悪い意味ではなく「昔からの風物詩」的な印象があったのですが、なかなか進化しているようです。ということで、早速セカンドライフにアクセスしてみたのですが、なかなかキュートな募金コーナーが設置されていました。目の前にいたのは、残念ながら僕を含めて2人だけでしたが……。また実際に募金はしてみなかったのですが、募金したらアバター用の「赤い羽根」をもらえるのでしょうか?(試してみた方がいらっしゃったら教えて下さい。)

Second_life

こうしたデジタル空間を利用した寄付であれば、物理的な制約がなくなり、確かに便利ですよね。また最近は電子マネーも普及してきましたから、今後は「コンビニで買い物のついでにピッ!」「バスに乗ったらついでにピッ!」なんて小銭要らず・手間ひま要らずの募金方法も可能になるのかもしれません。赤い羽根以外の募金でも、ITの力が活用されるようになって欲しいですね。

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