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がんばれ、自治体ケータイサイト

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最近、会社の関係で住民票を取らなければいけない用事がありました。僕が住む三鷹市では、市役所の他に三鷹駅前の出張所などもあるので(市民カードがあれば自動販売機での購入も可能)、窓口が何時まで開いているのか調べてみることに。思い立ったのが帰りの電車の中だったので、ケータイサイトがあるかと思って検索してみたところ……

三鷹市 携帯用トップページ

ありました!いやぁ、便利な時代になったものです。さっそく窓口の情報は、と思ってメニューを見てみたのですが……どれを選んで良いのか分かりません:

うーん、窓口が開いている時間を知りたい人は多いだろうから、「Q&A」コーナーでしょうか?そう思ってアクセスしてみると、表示されたのはこちら:

……やっぱり分からない。結局この後、電車が三鷹駅に到着してしまい、直接窓口に向かった次第でした。ケータイサイトを用意してくれているのはありがたいのですが、勝手なお願いをさせていいただければ、もうちょっと使いやすさ(情報の探しやすさ)にも目が向けられて欲しいと思います。

と、こんな体験を思い出したのは、今日の ITmedia で以下の記事を読んだため:

イケてない自治体サイトNo1は板橋区――ユニバーサルワークス調べ (ITmedia エンタープライズ)

ユニバーサルワークスが毎年行っている「自治体サイトWebアクセシビリティ調査」の2007年度版について。今年は板橋区がワースト1位に選ばれてしまったそうですが、同じような評価を携帯電話用サイトで実施しても有意義ではないでしょうか(もちろんケータイサイトではチェック項目が異なってくると思いますが)。既にどこかで調査されていないのかな、と思って検索してみたところ、つぎのような調査があるようですね:

CIAJが自治体の携帯電話向けWebサイトの実態調査、住民ニーズとかい離 (ITpro)

こちらはアクセシビリティではなく、提供されているサービスが利用者(住民)のニーズと一致しているかの調査です。価値のあるケータイサイトを実現するためには、こちらの視点も同じくらい重要でしょう。

最近さまざまな調査で、PCではなく携帯電話からネットにアクセスする層・携帯電話しかネットに接続する手段を持たない層が増えていることが示されています。自治体から発信される情報は生活に直結するものも多いですから、ケータイオンリー層に対応するためにも、携帯電話向けサイトを充実させるのは自治体にとって避けて通れない道ではないでしょうか。「PC向けページに加えてケータイ向けもかよ!」と、自治体内で頑張っている方々のやる気をそいでしまうようなお願いかもしれませんが、ぜひケータイサイトの充実もお願い致します。

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