オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

タバコ・スポット

»


公園にたむろするスーツ姿の男達……実はここ、周囲のオフィスで働く人々の喫煙スペースとなっています。別に「喫煙スペースです」と宣言されている場所ではないのですが、公園で灰皿が置いてあるということで、他にタバコを吸う場所のない人々が避難民のように押し寄せているのでしょう。暖冬とはいえ寒空の下、小さくなってタバコを吸う姿は痛々しい……というわけでもなく、けっこう皆さん楽しそうにおしゃべりしています。

僕はタバコを吸いません。父親がヘビースモーカーだったせいか、これまでもあまり吸いたいと思わず、喫煙の習慣を付けたことはありませんでした。そのため、タバコが吸える場所を探すことが現在の東京でどれだけ難しいか実感できないのですが、友人や同僚を見ていると「いつも苦労しているなぁ」と思います。冒頭にあるような「猫の額ほどのスペースに男達がたむろする」という光景も珍しくありません。

話は変わって、無線LANが使える場所「ホットスポット」は、都内ではあちこちに見られるようになりました。今日では喫煙スペースよりも、ホットスポットを見つける方が簡単なのでは?とすら思います。そこでふと考えたのですが、ホットスポットはWEBで簡単に検索できるようになっているのですから、同様に「タバコが吸える場所を探せるサービス」があっても良いのではないでしょうか。

例えばタバコのパッケージにQRコードが印刷してあって、携帯電話からアクセスすると、今いる位置の近くにある喫煙スペースが検索できるサービスなんてどうでしょうか。ホットスポットが探せるサービスの1つに、RBB TODAY の携帯電話向けサイトがあるのですが、これは駅名・住所・目印となるものの3つから検索できて、しかも地図まで表示してくれます。同じようなイメージで、簡単にタバコが吸える場所まで行くことができるようになれば便利でしょう。

JTは単に「タバコを売る会社」ではなくて、「タバコを売って、タバコを吸う人に心地よい喫煙体験を提供して、タバコを吸わない人にも気を配る」企業でなければならないと思います。単に「マナーを守って決められた場所で喫煙しましょう」と呼びかけるだけでなく、こんな「決められた場所に行くことをサポートする」サービスを実施しても良いと思うのですが(もしかしたら、そんなサイトが新しい収入源になるかもしれないですし)。何事も売ったら売りっぱなし、後は自分で楽しめるよう努力してねではダメだよなぁと、寒さに震える喫煙者の方々を見て思いました。

Comment(5)