値引きしない、させないことの意味
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昨日の投稿に対するTETSUさんからのコメント、とても考えさせられた。確かにハードウェアメーカーでこれだけの利益率をあげているのは、本当に驚異的。
ちなみに、直近の3ヶ月あるいは6ヶ月決算の数字から、売上高総利益率を拾ってみた。総利益だから、売上高から売上原価のみを差し引いた金額。
アップル: 45%
ソニー: 34%
Samsung: 33%
パナソニック:25%
やっぱりアップルの高い利益率が目をひく。
メーカーの希望小売価格(定価)通りの価格で家電製品を買うのがポリシーなんてお客さんははいないはず。誰でも、少しでも安く手に入ればラッキーと思う。でも、アップル製品の場合、どこのお店に行っても値引き販売は見かけない。それでもお客さんは喜んで定価通りの値段を払う。
メーカーも小売店も、定価でものが売れればそれに越したことはないはず。でも、それでは売れないという頭があるから、「xx%引き」とかいう札を大げさに掲げる。
しかし、アップルの場合、新しいバージョンの製品が出たら、古いバージョンの定価を潔く下げるけれど、店頭での更なる値引き販売は見当たらない。
売価を下げるくらいなら、その分次世代製品の研究開発やサービス充実に充分お金をつぎ込む。そして、お客さんが喜んで定価を出して満足してくれる製品を提供することに専念する....
値引きしない、させない、というのは、並大抵の努力でできるものではないのだと思う。企業戦略どころか、企業信念あるいは哲学くらいに覚悟しないと、実現しないのだと思う。
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