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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

江戸時代の東海道の交通量を、連立方程式を立てて計算!

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昨日、東海道の今昔について好き勝手な質問を列挙してみたのはいいが、その回答を調べるのに手こずっている。

当時は年間どのくらいの人がこの街道を行き来したの?という質問に関しては、「近世後期東海道における交通量推定について」(土木史研究 講演集 Vol. 23 2003年)という論文を見つけた。

当時の宿場の宿泊施設数はわかっているので、交通量=宿泊人数と定義し、
交通量=民間人数+武士数=宿泊施設容量 x 宿泊率
という式に基づき、
武士数と宿泊率を未知数とする連立方程式を解くことで、交通量を算出している。

経緯はすっとばして結果を追うと、1820年(文政3年)の一年間で、東京〜箱根間では最大で76万人、二川〜三条大橋間で最大59万人の交通量があったと推定されるとのこと。

面白ーい!こんな問題の解き方を紹介すれば、子供達は歴史と同時に数学にもぐっと興味を示すんじゃないかしら。

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