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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

アメリカの高校生と日本語で話そう:Immersion Campに参加しました

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昨年12月、高校生対象の『日本語クラス訪問』にボランティアで参加した。その際、訪問先の日本語の先生にImmersion Campのことをうかがい、先週末参加して来た。

Washington Association of Teachers of Japanese (WATJ) が毎年3月に開催しているImmersion Camp。ワシントン州の各地から日本語を勉強している高校生が集まり、一泊二日の集団生活を送る。その間、英語厳禁で会話はすべて日本語で行う、というのがルール。

参加した100名弱の生徒を、14人の日本語の先生方と20数名のボランティアが指導し世話をする。生徒の日本語のレベルに応じて、買い物をする、日本家庭を訪問する、電話をかける、といった具体的なシナリオに添ったクラスに分かれる。私は訪問シナリオのオレンジ組の担当だった。

単に言葉を覚えるだけでなく、日本の家ではたいてい玄関で靴を脱ぐ、脱いだ靴をちゃんとそろえる、お茶をいただくときは両手で器を持つ、などの所作も学ぶ。クラスが終われば、全員、深く頭を下げて「合いがとうございました」と挨拶して出て行く.....

文化のクラスも内容が充実している。書道、囲碁、華道、茶道、空手、剣道、切り絵、和菓子作り、日本の映画など。夜のエンタテインメントは祭り太鼓と、生徒達による南中ソーラン節の踊り。最後は組対抗の運動会。ムカデ競走や綱引きで多いに盛り上がった。

アニメやビデオゲーム等、生徒達の日本語を学ぶ動機は様々だが、彼等の学ぶ態度は本当に真剣で純粋。経済力では相対的影響力の低下が避けられない日本だが、文化を通じて世界により深い影響を与えていけるのだという感を、より一層強く持った。

こんな素晴らしいプログラムも、個人や団体からの寄付に大きく頼っている。日本からも支援しようとお考えの方は、どうぞWATJ のサイトをのぞいてみてくださいね。

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