人類が滅びたら、ゴリラに希望はあるか?
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堀内さんのブログで知り、「出現する未来」の原書、"Presence"を今日読み終えた。久しぶりに頭に、いや心にガツーンと一発食らったような気持ちになった。
早く次の仕事を見つけなければと焦る一方で、こうやって立ち止まれる機会はそうそうないからと自分に言い聞かせていたちょうどその時、「速くするために、遅くする」というタイトルは、特に私の興味を惹いた。
過去数百年続いている、いわゆる西洋の合理主義、科学技術万能主義、資本主義に大きな疑問を投げかける。本書で説明されるU理論と同じ根源を、中国の古典 「大学」や禅やマヤの暦に求める。
ゴリラが問う。人類が滅亡した後に、ゴリラに希望はあるのかと。この本は、人間が自然界から全く切り離された形でその存在意義を求める、現代の限界を説く。人類の存在意義は、自らもその一部である自然界に対し、人類が何を貢献できるかを問う事によって初めて理解されるという。
著者4人のうち2人はMITの講師。安岡正篤の著書でも、西洋文明と東洋文明の融合について書いてあったが、この"Presence"を読んで初めて「大学」を読む決心をした私。相当西洋かぶれしているなー。
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