今後のグローバル競争で求められる人材(続き)
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会社の設立した直後でバタバタしておりまして世界経営者会議の2日の続きのアップデートが大変遅くなり申し訳ありませんでした。日系、外資系のトップがこのタフなマーケットに対してどういう意識をもっているかを知るのに良い機会でした。今後の転職マーケットで求められる人材になるには、各リーディングカンパニーのトップが経営課題に対するどのような認識をもっていて、それに対してどのようなソリューションで取り組もうとしているか知るのが一番です。企業のトップが資本市場やマスメディアに意図をもって発信するメッセージを定点観測していると、次にどういう人の採用を開始するかがイメージできるようになってきます。まずは自分の属している業界のリサーチだけだと不十分です。自分が属している業界のクライアントが置かれている競争環境についての情報収集を3か月ぐらい続けてください。(自分のクライアントの業界はどのよう儲かりそうな要素があるのか?)中途採用の最新動向と結構連動しています。
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2日目
タタ自動車副会長 ラビ・カント氏
守りの姿勢は企業の存続につながらない。環境変化を見極め、自らに有利な市場をつくり出すべきた。途上国の購買力にあわせて手頃な商品は、先進国で価格破壊力
をもつ。「ナノ」を欧米市場に投入する
みずほコーポレート銀行 佐藤康博氏
アジアで急増するインフラ需要を取り込むために新興国とともに成長し、日本連合ではなく現地企業も含めたグローバル連合を推進する。アジアでの金融仲介サービスを向上させるために経営資本を現地に集中投下する。20代の若手行員を全員、一度は海外拠点に派遣する人材育成も検討
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディング会長 グレン・ティルトン氏
羽田や成田が世界のハブ空港と競争するには、航空会社や旅客が低コストで利用できる環境設備が重要。格安航空会社が台頭する中、大手航空会社が持続的に成長するには、国際的な航空会社間の連携を加速する必要がある。オープンスカイ協定を機に、同じ航空連合に所属する全日本空輸との連携を太平洋路線の事業統合に近い形にまで拡大する意向
ユニチャーム社長 高原豪久氏
Think Global Act Local
常に10年先の未来を読む。メガトレンド(大潮流)に照らして、自社の長期ビジョンを描く。もっとも成果が出やすいものにフォーカスする。分母の大きさ(市場規模) × チャンネルの発達段階 × 競争環境。誰もが知るメガトレンドを自然と受け入れる
現地調査により消費、購買の現場で受け入れられるものを地域特性に合わせて徹底的にカスタマイズする。実態としっかりとらえれば(ニーズをしっかり見れば)、ユニチャーム、P&Gに伍して戦える。現地の育児事情を研究し、商品力をつける
アーンスト・アンド・ヤング 会長兼CEO ジェームス・ターリー氏
こういう時期だからこそ投資を止めてはいけない。ここで得られるものを考える、外へ外へ長期的な視点で取り組む。EYは世界140か国で展開している。
サブプライム後の回復トレンドは以下
L型 欧州・日本 一度下がって、あとは横ばい
U型 北米 ゆるやかに上がる
V型 新興国 急回復
サンディスク会長兼CEO エリ・ハラリ氏
生活を革命的に変える製品が世界に通用する。E-BOOKはハードカバーより売れた。500年以上の紙の本の歴史をほぼ2年で崩してしまった。イマージングマーケットで強者になるにはシンプルで低コストであること。今後10年間、フラッシュはあらゆる場所に使われる。その潜在力はとてつもなく大きい。競争相手より常に先にいくことが一番良い。競争は受け入れること、そして競争から学ぶこと、そして競争を乗り越えることが大切。企業は戦略より実行に力を入れるようになってきた。競合情報をもとにさらに改善を図ること。
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