Joomla1.6は、今年リリースされた最新Joomla CMSシステムである。現在のバージョンは、1.6.1で4月には1.6.2がリリースされる。

まだ、Joomla1.6を使ったサイトは実験的なサイトしかない。新しいバージョンのシステムには、隠れたバグが沢山ある。そのためある程度システムが枯れてくるまで商用サイトに活用できないからである。

単純な作りの商用サイトであれば、Joomla1.6.1でも十分利用できる。システムのバグがこなれてくれば、会員向け情報発信サイトや大規模サイトで活用が期待される。

例えば、クレジットカード会員向け情報サイトではカードの種類で特典が違う。さらに、カードのランク別に発信する情報の内容も違ってくる。

ブラックカード会員、ゴールドカード会員、シルバーカード会員別にアクセスできる情報ページが違う。ログインすれば、自動的にアクセスできるカード会員メニューだけが表示される仕組みが求められる。

現行のJoomla1.5では、上記のような仕組みを標準で提供出来ていない。最新のJoomla1.6では、標準でその仕組を提供している。ACL(アクセス・コントロール機能)機能が登録会員別にアクセスできるメニューやページを指定できるからである。

ACL機能は、サイトにアクセスする会員によりパーソナルな情報を提供する仕組みである。極端な例として、会員一人一人に違った情報ページだけを表示できる。

ACL機能は、Joomla CMSでページ単位、メニュー単位、カテゴリー単位で情報を個別に表示及びアクセス出来る機能である。個々の会員別よりも会員グループ単位でアクセスできる情報表示の方が、Joomla1.6の用途で最も適している。

20名以内の個別会員用途であれば、会員個人別にアクセスできるパーソナルな情報メニュー、カテゴリー、ページを設定できる。20名以上になると管理画面でのACL設定が煩雑になる。

データベースシステムを活用した個別情報の表示用途とは使い方が違うので注意して頂きたい。

Joomla1.6は、情報の個別閲覧制限だけでなく個別ページ作成、修正、削除、公開・非公開などのコントロールも出来る。大規模組織では、事業部別に情報を発信したいというニーズがある。

会社のホームページに例えばこんなメニューがあるとする。

・スマートフォン営業部
・モバイルパソコン営業部
・ソフト営業部

各営業部別に販売促進用の情報発信を行う場合、営業部別に自由に情報発信が出来る権限を担当者に与える必要がある。ただし、他の営業部のメニューやページは閲覧しかできないような権限設定が前提になる。

これを可能にしてくれるのが、Joomla1.6のACL機能である。

スマートフォン営業部に営業一課と二課があれば、課ごとに担当者を置いて情報発信権限設定もできる。

Joomla1.6のACL機能は、非常に強力で細かな設定ができるがために一般のサイト運営者が簡単にできない。Joomla1.6のACL機能の熟練者に依頼した方が無難である。

中途半端に理解してACL設定を行うと元に戻せない状態に陥る。機能が強力で利便性が高いゆえにリスクも高くなる。Joomla1.5のACL機能は、単純であるためこのようなリスクはない。

クレジットカード会員向け情報サイトにJoomla1.6を応用する場合、会員の個人情報を提供するサイトではなく、所属する会員ランク向けの情報へのアクセスだけに限定すると通常のホームページとして取り扱いと運営管理ができる。

ひとつのカスタマーサポートプロモーションサイトとして有効活用ができる。

吉田憲人

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吉田憲人

吉田憲人

Eメールマーケティング コンサルタント。メルマガ発行暦10年。メルマガサイト「パブジーン」を1999年にリリースし、メルマガビジネスを展開。2002年にメルマガの先にあるEメールマーケティングに気づき、ライフワークとして研究、実践を始める。Eメールマーケティングの情報源サイトを開設。

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