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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

夏の出来事

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先週は少々遅目の夏休みというわけで、ブログ更新の方もついでに休んで家族で北海道に旅行に行ってきた。娘にとってはあこがれ(?)の旭山動物園と、少々離れてはいるけれども知床がメインである。北海道に行くんだったら、どうしても知床に行きたい、という僕の主張を通した格好である。山か海かは、人によって明確に好みが分かれる典型的な選択だと思うのであるが、僕は明確に山派の方である。それに比べれば海はどこだって一緒だよね、などと発言しようものなら海派の妻からは、千葉県のどこぞの海とハワイの海とは全然違う、という反論が返ってくる。砂と水の色が違うのだそうな。ここで間違っても、「そんなの光の加減じゃない」などと発言したりして、個人の好みを議論の対象にしても決着なんかつくわけがないので、そのままさらりと受け流すことにする

さて、僕がこれまでに訪れた経験がある旅行先の中で、大袈裟に言えば死ぬまでにもう一度出かけたい、と思うところが二ヶ所存在していた。どちらも基本は山であって、手付かずの自然があちこちに残されている。一つはカナディアン・ロッキーで、これは米ミネソタ州ロチェスターに駐在していた時分の夏休みに15年振りの再訪を果たすことができた。もう一ヶ所が知床半島で、これは僕の記憶が正しければ、おそらく27年振りに再訪したことになる。意外にあっさりと達成できたものだ。後はまだ見ぬヨーロッパ・アルプスにいつ行くかだな。

夏と言えば、世間の注目度のほどはよくわからないが、年に一度8月半ばに発表される「通信簿」の内容はコンピュータに関わっている者として実は結構気になるものである。日経コンピュータ誌における顧客満足度調査の結果である。今年の結果は8月19日号に掲載されていて、僕が関わっているIBM iというOSを搭載したPower Systemsはミッドレンジサーバー、すなわちかつてオフコンと呼ばれていたカテゴリーにおいて、今年も総合満足度第一位の成績を収めることができた。昨年に比べて全般的に各アンケート項目の評点を上げていることもあり、とりあえずはほっとしているのが正直なところである。昨年当初に旧来のRS/6000というUnix機と全く同じ筐体に統合されて以来、製品としての存在感が薄れたと言われることも多くなっていたので、実は少々心配ではあったのだ。本来は製品の存在感と使っているユーザーの評価とは無関係のはずではあるが、こういうアンケートにおいては必ずしも論理的には事は進まない。

最後に今年の夏の締めくくりは総選挙と台風である。特に総選挙の方は話題性十分で、小学生の娘ですら自民がどうの、民主がどうのと言っている。ニュースの速報を見ながら、旧連立与党が過半数を割り込みそうになるのを見て、民主以外の全部の党と連立すればまだ行けるじゃん、なのだそうだ。自民と共産とが連立するなんて、なかなか画期的だと思ったりもしたのだが、その構想、いや妄想は民主が単独過半数を占めるに至ってあっさりと覆されたのである。政治というよりも、プロ野球の得点経過のような感覚なのだろうか。まあ、追々わかってもらえればよいかな、と8月なのに台風接近のためか少々肌寒さを感じる夜に思ったのであった。

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