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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

新潟出張が魚沼産コシヒカリに短絡した話

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今やオフコンなんて死語なんだろうけど、かつてAS/400と呼ばれていたマシンはIBM i (という名のオペレーティング・システム)搭載パワーシステムとしてどっこい生きている。世間から見れば線香花火かもしれないが、関係者にとっては久し振りの盛大な打ち上げ花火とでも言うべきイベントが6日に開催される。僕も一コマ担当していて、一席ぶつ予定なんですけど。

この他に今年から開始した製品の宣伝活動強化策の一環として、少々の条件はあるのだけれど、ビジネス・パートナー向けに無料で日本全国どこへでも出前のセミナーを実施している。手元の記録によると、北は釧路から南は沖縄までと活動範囲を広げてきている。講師ができる人数はある程度プールされていて、人によって大まかな担当地域を割り当てているのだけれど、僕自身も時々出かけるようにしている。飛行機に乗らないで済むのであれば、遠出すること自体は嫌いじゃないしね。名古屋・大阪地域への出張回数は数えるのも嫌になるくらいあるので、地方都市への出張だと実はほっとしてしまう。おかげで今年も講師業を務める回数も順調に伸びていて、平均すると今のところ月に10回程度といったところか。

遠くへ出張に行くこと、イコール、旅行とあまり代わり映えしない、という図式が頭の中に出来上がっているわけでもないだろうが、出張にあたってのミッションが妻から飛んでくることがある。こっちは遊びじゃないんだけど、先日新潟に行くと言ったら、魚沼産コシヒカリなのだそうだ。米って通常スーパーでは5キロとか10キロとかの袋詰めで売ってるじゃないか、そんなに重い物なんぞ持てるものか。僕が行くのは魚沼市ではなくて新潟市なのだ。しかも僕は「米音痴」だから、コーヒーのマンデリンとモカの違いはわかっても、古米と魚沼産の違いはわからないのだ。アメリカに始めて駐在に出かけた時には、最長6ヶ月米を食べる事無く過ごしたが、それでも全く何の不自由も感じなかったくらいなのだ。まあ無理だねと答えたところ、ちゃんと新潟駅の土産物屋では、最小で1キロ入りパッケージから売っているではないか。実際に持ってみるとそんなに大した事はなさそうである。一生に一度くらい(?)は試してもいいかとばかり、その名も高き魚沼産コシヒカリなるものの最小パッケージを買って帰ったのである。

土産物として販売されているせいか、確かにキロあたり単価は近所のスーパーのよりも高い。食べてみると普段のよりも柔らかいような気がする。米が好きな人はこういうのを重宝がるのだろうか。先入観を信じて「やはり魚沼産は違うね」と絶賛するか、米音痴の自らの舌を信じて「いつものと変わらないじゃない」と暴言を吐くべきか。ただ魚沼産の米ってあんなに売っていて枯渇しないんだろうか、などと余計な心配もしたくなったのである。

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