オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

「とにかく始めてみて!」がTwitterの価値を伝える出発点

»

相変わらず人気のTwitter。先日も1日あたりの平均ツイート投稿数が5,000万件を突破したなんてニュースがありましたし、一部の先進的ネットユーザーが使うオモチャから、一般的なコミュニケーションツールのレベルに到達しつつあると言えるでしょう。しかしそれでも「何が楽しいのかよく分からない」という声がまだまだ聞こえます。そんな方にTwitterの魅力を伝える方法として、次の記事が参考になるかもしれません:

Getting the Most Out of Twitter (New York Times)

もちろんTwitterの魅力は様々なところで語られているので、目新しい話ではないのですが、今日のNYTの記事は非常によくまとまっていると思います。ちょっと冒頭を引用してみましょう:

A COMMON reason given by those who have yet to try Twitter: “I have nothing to say.”

The truth is, you don’t have to post a message to get the most out of Twitter.

At its best, the social medium is a perpetual, personalized news service about topics of your choosing — whether health care reform, tech news or the latest episode of “Gossip Girl” — filtered and served to you by people who care a lot about what you care a lot about.

Even the most prolific users say Twitter has become more useful as a way to tap in to the discussions of the day than to broadcast their own thoughts. And once you get pulled in, you might just find you have something to say after all.

まだTwitterを試していない人が、理由としてよく挙げるのが「別に話すことなんてないよ」というものだ。

しかし実際には、Twitterの価値を引き出すのにメッセージを投稿する必要はない。

その実力を最大限に発揮した場合、ソーシャルメディアは個人向けにカスタマイズされたニュースを送り続けてくれるサービスとなる。健康保険制度改革から、テクノロジーニュース、または前回の『ゴシップ・ガール』の内容についてまで、何でも好きなトピックを選ぶことが可能だ。あなたが関心のあるテーマについて、同じように関心を持っている人々が、あなたのためにニュースを取捨選択してくれるのである。

メッセージを無数に投稿するユーザーですら、Twitterが自分の考えを発信するツールである以上に、人々が行っているディスカッションに触れることができるツールとしての価値を高めつつあると述べている。そしてひとたびディスカッションに参加すれば、何か話すことが見つかるはずだ。

で、この後は「検索機能を使う」「リスト機能を活用する」「ローカルニュースを得る」などといった具体的な話が続くのですが(興味のある方はぜひご一読を)、個人的にはこの冒頭部分で全てが語られていると思います。そう、1日に5,000万件、1秒間に600件ものメッセージが発信される空間となったTwitterは、いまや黙っていても有益な情報が得られる場であり、話を聞いているうちに自分からも話したくなってしまう場であるわけですね。細かい使い方は、後からいくらでも理解することができるでしょう。

とにかく始めてみて、検索機能などを使って他人のつぶやき=ツイートに耳を傾けてみること。それがTwitterの価値を理解する出発点となるはずです。「なんだかよく分からないし……」と躊躇されている方、まずはTwitterの海に飛び込んでみてはいかがでしょうか?ときおり大きなクジラ(システムダウンしている際に表示されるマスコット)が出てきて、ビックリされるかもしれませんが(笑)

……というわけで、久々に宣伝をお許し下さい。日本でのTwitterに対する注目度が増し続けていることもあり、おかげさまで『「ツイッター」でビジネスが変わる!』も順調な売れ行きが続いています。ありがとうございます!「とにかく始めてみて!」という言葉と一緒に、ぜひこの本をひとつ(笑):

「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power 「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power
小林 啓倫

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-05
売り上げランキング : 863
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

また本日の日経産業新聞「つぶやくビジネス術」という記事で、<『ビジネス2.0』の視点>の林さんと共に、僕がインタビューしていただいた内容も掲載されております。こちらもぜひご確認下さいませ。

【○年前の今日の記事】

Kindle 改め、iPhone が新聞社の救世主となる日 (2009年3月5日)
『小学一年生』のふろくがスゴイらしいので買ってみた。 (2008年3月5日)
臭いで「みる」世界 (2007年3月5日)

Comment(0)