オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

【お知らせ】『ドローン・ビジネスの衝撃』本日発売です。

»

空撮や測量、インフラ点検など、様々な用途に活用されるようになってきたドローン(小型無人飛行機)。そのドローンのビジネス活用をテーマにした本を書かせていただきました。タイトルは『ドローン・ビジネスの衝撃 小型無人飛行機が切り開く新たなマーケット』。本日7月21日に、書籍版と電子書籍版が同時発売されます。

ドローン・ビジネスの衝撃 小型無人飛行機が切り開く新たなマーケット ドローン・ビジネスの衝撃 小型無人飛行機が切り開く新たなマーケット
小林啓倫

朝日新聞出版 2015-07-21
売り上げランキング : 22587

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本では今年4月に起きた「首相官邸ドローン侵入事件」などがきっかけとなり、「ドローンは危険ではないか」「規制すべし」との声が大きくなっています。実際に、飛行制限を拡大する内容の航空法改正案が閣議決定されるなど、今後ドローンの飛行や活用に一定のルールが課せられるようになることは避けられないでしょう。

一方で日本には、1980年代から農薬散布用ラジコンヘリの研究開発が取り組まれてきた歴史があり、ドローンのビジネス活用を推進しようという動きがしっかりと存在しています。セコムさんのセキュリティサービスにおけるドローン活用など、先進的な取り組みも少なくありません。またそうした流れを受けてか、政府の中にも、ドローンのビジネス活用を阻害しない形でルールを整備しようという姿勢が認められます。

こうした動きがあることは、一般には意外なほど知られていません。本書の取材内容を様々な場面で話しているのですが、「そこまでドローン活用が進んでいるのか」と驚かれることも少なくありません。またネット上では、「今回の規制拡大で日本のドローン産業は終わりだ」といった声があげられていますが、確かに規制によって自由度が下がることは否めないものの、逆に許されること・許されないことが明確になり、ビジネスを進めやすくなるという意見もあるのです。

本書では、そんなドローン活用の現場を伝えるために、多くの関係者の方々に取材させていただきました。その一部を、インタビューコーナー「ドローン業界のキーパーソンに聞く」として独立して掲載しています。登場順に、インタビューを掲載していただいた方々をご紹介すると、

  • 東京大学大学院教授 鈴木真二氏
  • 株式会社BIRDMAN コバヤシタケル氏
  • セコム株式会社 安田稔氏
  • MIKAWAYA21株式会社 鯉渕美穂氏
  • 株式会社プロドローン 河野雅一氏
  • 首都大学東京 泉岳樹氏

となります。非常に興味深いお話を聞くことができましたので、インタビューコーナーだけでも読んでいただけたら幸いです。

これからドローンはビジネスの中でどのように活用され、どのように社会を変えていくのか。それを理解するヒントのひとつとして本書を活用していただけたら、こんなに嬉しいことはありません。『ドローン・ビジネスの衝撃』、どうぞよろしくお願い致します。

Comment(0)