異業種交流会が辛すぎた件
数年前に、ベンチャー企業に転職し新規開拓営業という修行の様な仕事をしていました。(営業自体が苦手なことをやっておこうというスタンスで始めたのですが。)会社がまだ有名でない、しかも新規ということは本当に全てがゼロでないないづくしからスタートの状態です。それまで経験してきた会社は、知名度がそこそこありますので、なんだかんだ言っても名前を言えばドアは開けられる、いやこちらから開けなくても来てくれるという状態でした。
泥臭い営業の中で、最も辛かったのが「異業種交流会=名刺交換会」です。
今でも交流会という名のものには行くことがありますが、何か共通のグループの集まりや既に数名顔見知り、クローズな飲み会的な形ですので、上記とは定義がことなります。
「異業種交流会」と検索すれば、全国各地で開催されていることが分かるでしょう。相場としては、1回2,000円~5,000円ほどの会費。会場に入ると、お茶のペットボトルと紙コップが並べてあります。名簿を配られることがあり、それを見てビジネスパートナーになりうる人と話をしていくということです。
人数さえ集まれば、主催者は会場費とペットボトル、紙コップ代だけなので、金額は大きくないもののマルッと稼げそうですよね。「30秒程度で自分の仕事の説明をして、相手の話を聞いて終了。」ということを30回ほど繰り返すのです。
足が痛くなる、人と同じ事を話続けるので呼吸が辛くなるという身体的な面もありますが、明らかにビジネスにならない人に声をかけられても対応しないと角が立ちそう、パーソナルスペースが広いにも関わらず、知らない人と近くで話さなければいけない、
怪しい人がたまに混じっていて怖い、いやそもそも人見知りだったなどです。
「ビジネス交流会」という名目にも関わらず、先が光る杖の販売をしている方や俳優、よく分からないビューティー関係、健康関係、無名のモデル、水販売など。。アラサーの私には共感することがない分野ですが、(特に無名のモデルなんて何の興味もない)女性の参加者が少ないということがあり、ターゲットになりやすかったりしました。
またなぜかしつこく「○日に空いてる?」と強引にアポを設定されそうになったり、(逃げた)既に私が所属している会社と付き合いがあるにも関わらず、「どんな話するか聞いてみたかった。」と知らないふりして聞かれていたり、あるメーカー子会社の名刺を持っているにも関わらず、出会い系のメルマガを頻繁に送ってきたりと全てにおいて痛い思い出が多いですね。
営業は夜ではなく、昼にしようと思った体験談でした。