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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

コラム「オープンソース物語、OSSだから私達でも試験開始できました」が公開されました

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こんばんは。PHP技術者認定機構の吉政でございます。

私がOSSコンソーシアムに寄稿したコラム「オープンソース物語、OSSだから私達でも試験開始できました」が公開されました。

OSSに携わって15年が過ぎ、いろいろありました。ITソリューションと教育の二本柱が私がOSSで行ってきたことです。その一つの柱であるOSS教育について書きました。

OSSはうまく活用できるとビジネスも活用できます。

興味がある方は、以下のコラムをご覧ください。

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□ 第23回 オープンソース物語、OSSだから私達でも試験開始できました
□ 執筆:PHP技術者認定機構 吉政 忠志 氏
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      ~ OSSだから私達でも試験開始できました ~

学生のころはもちろん、社会人になってOSSに出会う前までは、自分が仲間達と認定試験を立ち上げるとは思いもしませんでした。

私はメンバーと一緒にPHP技術者認定試験とRails技術者認定試験を立ち上げ、両方の試験で総責任者をしています。そもそも試験を運営するには、その試験をうけたいと思う人数がある程度存在しないと成立しません。OSSが存在しなければ、認定試験を立ち上げる際に技術所有者にロイヤリティを支払うか、自分自身がその技術を所有するしか方法がなく、子供の教育費と家のローンを抱える私には、いずれも手が出ない方法です。

その点、OSSはロイヤリティフリーで試験を作ることができる場合があり、今回のPHPやRuby on Railsのように試験運営組織がその技術を所有しなくても、ロイヤリティを支払わなくても試験を開始することができるのです。これは受験者にも大きなベネフィットになります。試験運営団体が技術所有者にロイヤリティを支払わなくて済むため、その分受験料金を安くすることができるのです。

実はPHP技術者認定試験の元手は5円です。銀行口座を開設するときに金額を入れなければならなく、いろいろな人とご縁ができるようにと5円を入れています。これは私のゲン担ぎで、今まで全ての法人・団体口座には必ず最初に5円を入れております。このご縁が効いているのかはわかりませんが、大変多くのご縁を頂き、好調に展開できています。

さて、5円で始めたPHP技術者認定試験ですが、どのように問題を作ってその品質向上を行ったかと言いますと、皆様の協力と信頼によって実現いたしました。
試験問題を作成いただいた皆様には支払いを1年待っていただき、その間に試験問題のオープンベータを行い、品質を向上させ、試験を開始し、同時に認定スクールの皆様に年間10万円の運営費用をお支払いいただき、その金額と1年目の受験料金で試験運営時に支払う総コストをペイできました。これは多くの協力者があってこそ実現できたのだと思います。試験開始1年でコストを回収できたのはOSSだったからというのは言うまでもありません。PHPが非OSSでありロイヤリティを支払わなければならない場合は、おそらく1年間でペイできなかったと思われます。

私の会社は吉政創成という個人会社です。この個人会社が企画をだし、多くの方に協力いただき、試験を運営できるのはOSSだからです。この素晴らしいOSSが10年後も50年後も、反映し続けることをお祈りするとともに、残りの職業人生30年間でOSSのご恩に応えたいと考えています。

※PHP技術者認定機構 http://www.phpexam.jp/
※Rails技術者認定試験運営委員会 http://www.railscp.org/
※吉政創成株式会社 http://www.yosimasa.com/

◎ 吉政 忠志(PHP技術者認定機構)氏について
PHP技術者認定機構理事長、ビジネスOSSコンソーシアムジャパン理事長、Rails技術者認定試験運営委員会の委員長をしています。

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