LotusDay 2007 レポート(3) ~コンソーシアムセッション~
7月31日のLotusDay 2007では、毎回おなじみとなりましたNotesコンソーシアムのセッションが開催されました。今回も事前申込みの段階で満員となり、当日会場内は、ほぼ埋め尽くされていました。
今回のテーマは、「Collaborationの未来予想 -- Lotus Notes/Domino 8の評価と次に目指すものを徹底議論」と題して、パネルディスカッションが行われました。
今回のモデレータは、このオルタナブロガーでもある丸山さん(大塚商会)が担当され、パネリストとしてNotesコンソーシアム会員企業の井上さん(岡村製作所)、長谷山さん(オリンパス)、竹内さん(第一生命情報システム)、中居さん(日立SC)の4名と、IBMから松尾さんと吉田さんの2名が参加されました。
移行を決断された理由や移行の苦労話などを各パネラーの方が紹介し、その後IBMさんに対する質問コーナーへと。。。
「設計要素の圧縮が追加されたようだが、ND7のシングルコピーテンプレートとの違いは?」、「Productivity Toolによって本当にMSOfficeは要らないの?」、「送信メールを取り消す機能はどのような場面で使用するの?」などの質問が飛び交った。Productivity Toolについては、MSOfficeの基本的な機能は網羅しているため、十分利用できるが、唯一マクロに対応するものがない。個人的には、NotesでLotusScriptなどを使って作ればいいのではと考えてしまった。また、送信メールの取り消し機能については、Notesでは設定次第で、既読メールも削除することができる。このあたりは、賛否両論出てくるところであろうが、行えることのバリエーションが増えると考えればWelcomeな機能だと考える。みなさんはいかがでしょうか?
最後に、3~5年後のグループウェア、その中でもNotesはどうなっているべきかという問いに対して皆さんの熱い想いを語ってこのセッションは終了しました。
実は、今回のセッションでは、これまでに無い企画として、パネルディスカッションと並行して、Sametimeのチャット機能を利用したバーチャルパネラーが2名存在していた。その名も、「Dr.H」と「Mr.M」。Dr.Hは、Notes/DominoのTips王で、これまでに何千ものTipsを集め、その都度みなさんに公開して驚かせてくれる方です。一方、「Mr.M」は趣味がNotesという人で、私にとっては誰よりも身近な人です。
実際には、プレゼン用のマシンとSametimeクライアントのマシンが別マシンであったため、表示の切り替えに手間取り、要所要所での登場となってしまいましたが、非常にユニークな企画でした。文字が見づらいとか、パネラーの方が話している内容に対してワンテンポずれてしまうなどの課題はあったものの今後のセッションに応用したいと思いました。
私が思う5年後は、Notes技術者の平均年齢が今より、5歳近く増えていそうな予感がします。若手Notes技術者の育成が急務だと考えます。みなさんはいかがですか?