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いいものはいいと素直に受け入れ、理想に向かって努力する「ヤンチャ」な日々

SFマガジン創刊50周年

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SFマガジンが創刊50周年を迎えています。つまり、1956年生まれの私が物心ついた頃に創刊された雑誌が、いまも発行され続けているということです。これはすごいことです。いま書店に並んでいるものは「PARTⅠ 海外SF編」。いつもの倍はありそうな厚さです。来月号は「PARTⅡ 日本SF編」。こちらも楽しみです。

うろ覚えなのですが、私がSFマガジンを読み始めたのは小学校5、6年生の頃だったと思います。その後、SFアドベンチャーなど他のSF雑誌を読んでいた時期もありましたが、SFマガジンは常にさまざまな科学的刺激を与えてくれました。マニュアルを書くときには、設計者が書いた仕様書から実機での動作を想像したり、β版の動作から開発者の意図を読み取ったりしなければならないことが、かなりの頻度であります。そんなとき、SFマガジンで読んで思い描いた世界がきっかけになることがあります。

小中学生のときには、SFマガジンを読んで、未来の世界はきっとすばらしいに違いないと思っていました。今は、宇宙に出るのも一苦労、エアカーさえもありません。たぶん、SFマガジンを読んで思い描いた世界の10パーセントくらいしか実現されていないのでしょう。でも、SFマガジンに掲載されている話がどんなに荒唐無稽なものであっても、想像力を刺激してくれて、夢を思い描くことを教えてくれたことは、いまの私の一部になっています。現在、SFを専門とする商業定期刊行物はSFマガジンだけですが、今後もたくさんの科学的なわくわくする読み物を提供し続けてほしいと思います。

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