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記念切手 収集していました?今持っていますか?

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ある本で、記念切手に関しての記事がありました。40台以上の人(?)であれば記念切手の収集をした方も多いのではと思います。実は私も小さいころ祖父母から記念切手を譲られたことを契機に一時集めていました。そういえばかなりの枚数がしまってあると思います。

実は日本はある時期から記念切手を乱発しすぎて、収集価値が非常に低下してしまったそうです。その結果、過去に集めた記念切手の市場価値も低下したそうです。売り買いが目的の人がどの程度いるのかわかりませんが、結果として切手の収集も下火どころか、額面割れでしか売買できない状況のようです。

さて、お話としては収集価値そのもではなく、市場に出回っている切手は、旧郵政省・郵政公社の負債にあたるという指摘がされていました。切手は価値があるもので貨幣や債権のようなものであるともいえますので、あまり乱発して一時的に収入が上がったとしても、その償還(この場合は使用ですね)が一斉に行われた場合には、かなりの負担が郵政にのしかかってきます。切手に関しては、その発行の制御・管理が厳密にはされていないようで、役所的どんぶり勘定の状態で発行されてきたようです(真偽とレベルは不明ですが、確認したところ貨幣や債権のようには把握していないようです)。

郵政も民営化されますが、思わぬところで落とし穴にならないように注意していただくとともに、子供心にわくわくしながら集めた切手が、紙くずのようにならずに価値を維持し、また子供や孫に、郵便や切手の文化を楽しく伝達できるようにして欲しいと思います。

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