「マーケティング」のパートナーに任せること
昨日「マーケティング」のパートナー選びという投稿をしましたが、続きとして”何を”そして”どこまで”マーケティングのパートナーに任せるべきか、という点について書いてみたいと思います。
私がお客様に対するマーケティング支援の仕事をしていて一番戸惑うことは、「全部お任せします」と言われることです。マーケティングのパートナーに関わらず、外部のパートナーに仕事を依頼するときには、少なくとも「こうなりたい」、「こうしたい」、「できればこういうことをやりたい」といった、イメージや目標を提示すべきです。その道の本職として、何も無い状態から、分析を行い、論理的な目標設定はできますし、外部の人間は検証や実現方法の策定、そして漠然とした内容の具体化は可能ですが、本来的には、イメージや目標設定は会社の根幹部分だと思います。
また、マーケティングのパートナーは、依頼側の知らない領域に関して知識や実行を求められますが、すべての物事を熟知していて、行う作業が全て正しい結果に導かれるものとは限りませんので、パートナーでありつつもその提案内容は厳しく吟味すべきだと思います。
基本的には、「マーケティング」のパートナーに対しては、知恵や力は借りるけれども、その内容に関しては自社で責任を持って判断する基本姿勢で臨むことが重要だと思います。
時たまですが、私はとりあえず普通であれば受け入れられない提案をしてみて、相手の反応を確かめます。そのことで、私の会社をパートナーとしてお客さまがどれだけ自分のこととして真剣に物事を考えられているか確認をし、とんでもない提案でも受入られてしまう時には、お客さまへ提案を撤回しつつ考え方そしてパートナーの使い方を進言します。
マーケティング(特に、プロモーション)は特殊な分野だと思われている方も多いですが、他のものと比べた場合に、たいして奥の深いものではありません。パートナーを課題評価せず、自分でできるところまで考えて、その考えを形にすることや、考えを検証するために外部のマーケティング・パートナーを活用すべきだと思います。