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プロジェクト管理できるということ

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世の中では、様々なプロジェクトが動いていて、「あのプロジェクトをやっていました」という人はたくさんいます。確かにその中には伝説のプロジェクトだったり、上手く行ったプロジェクトもたくさんあります。

しかし、その一方で、「あのプロジェクトをやっていました」という人の力はどの程度のものでしょうか?実質的には、その人の周りにいた人の力によってプロジェクトは成功したのかもしれませんし、単純に運やツキに恵まれていただけかも知れません。

肩書きや、実績だけでなく、プロジェクトを開始する前に、相手を選ぶ眼力が必要だと思います。

例えば、プロジェクトが厳しい状況になっても、「頑張ります」、「やり方を変えます」という抽象的なことを平気で言い続ける人、綿密で詳細部分までの詰めや把握にこだわらず全体的な話で終始する人は、どんなに実績があっても本当の意味でプロジェクトを推進する力は無いと思います。

プロジェクトを管理できるということは、責任を持って仕事を完遂できることです。そう考えると、単に実績や肩書き、さらには会社の名前では評価できないプロフェッショナリズムのひとつの形だと思います。修羅場になればなるほど本来評価されるべき力が見えてくることも皮肉なことで、修羅場の原因を作っている人の力が修羅場になって初めて把握できるという矛盾を生みます。そうなることを避けるためにも、高いレベルの管理者ほど、できるだけ早く(間違っていても)引導を渡す必要があると思います。

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