育児休業は果たして機能するか?
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朝のテレビを何の気なしに見ていたら、男性の育児に関するニュースが流れていました。現在男性の育児休業の取得率が0.5%だそうで、厚生労働省の目標は10%と設定されているそうです。10%の根拠は良く解かりませんが、男性が育児休業を取るということは、女性の就業率があがるという前提だと思います。
女性は特に大変だと思いますが、男性・女性にかかわらず1-3年の休業は、会社生活ではある意味でリセットに近い状況だと思います。定型化している仕事であればよいのでしょうが、昨今の俗に言うホワイトカラーの世界では、2-3年後には仕事の環境、仕事のやり方、激しいところでは居たはずの部署がなかったり、人が全員替わっていたり、経営者も変わっていたりします。そういう風に考えると、手当てが支給されているとは言え、実質2-3年の浦島太郎状態に近い環境だと思います。
アクセンチュアの時に外国人のパートナーと育児休暇の話をしましたが、やはり2-3年というブランクの考え方は、キャリア上ではある意味でリセット的な意味合いだと考えているようです。コンサルティング業界は特にその傾向が強いと思いますが、環境が激変しそれに適合する業種であるITでも同じではないかと思います。
育児休業の定着は、厚生労働省が机上で考えるほど、現実は甘くなさそうです。
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