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素人の魅力

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素人は素人に徹することが強みになると思います。

欽ドンって、CGMの先駆者じゃないか?

遥か昔。僕の青春時代のことですよ。例えば、夜中のラジオはカメ&アンコーのオールナイトニッポン。この番組にハガキでリクエスト曲を投票して、ハガキに書いたコメントが読まれたりしようものなら、あんた、次の日の教室では大騒ぎ。「俺のハガキが読まれたぞ」ってなもんでね。
今で言えば、ブログにアクセスが集まり、有名人からコメントがついて大騒ぎ、という感じでしょうか?現在、ブログを楽しんでいる人と深夜ラジオにハガキを書いていた人との共通点は、意外とあるのかも知れません。
そこで投稿の常連になった人がプロの放送作家になったりしてたんだよね。ある意味、プロの登竜門でもあった。素人の投稿といっても、番組企画と進行のすべては、萩本欽一という希代の天才芸人が取り仕切るわけだから、半分CGM半分プロGMってとこかな。でも、この半分感覚というのが、良いような気がする。今のネットに氾濫している素人だけのコンテンツって、やはり・・・・なものがほとんど。中にちらほら玉があるくらい。やはり、一人、あるいは一つ、プロデューサーというか扇のカナメになるプロフェッショナルな装置が必要なんだろうな。
これだけブログが増えてくると、プロによる編集が必要になってくるのかも知れません。「半分感覚」というのは微妙で、システムによる制御では実現できない人間の叡智の偉大さがあるように思います。
はじめに広告(金儲け)のビジネスモデルありき、で考える前に、まず、自分が面白いと思うこと、思いっきりくだらないこと、絶対人がやらなそうなこと、を考えて、サイトづくりにおいても目茶苦茶に遊んでほしいな。投稿する側の人も、コンビニで売ってるような当たり障りのないモノは素人がやる必要ないよ。素人なんだから、なんの責任もないんだから。羽目を外そうよ。
スキルが上がり世間でも評価されるようになると、少しづつルール化が始まり、マンネリ化が始まります。いい意味でも悪い意味でもプロ化が進みます。そういう暗黙知ないし業界ルールを知らない素人こそが、新しい面白さや価値を生み出すことができるのだ、と思います。革命が常に周縁から起こってきたことも同じ理由だと思います。
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