無知の知
»
知ってか知らぬか、「続きはウェブで」の新しい方法かも、知れません。
テレビジョンをみておりましたら、綜合警備保障ALSOKのCMで、例の「続きはウェブで」のあの検索窓がでてくるのですが... 月々4,000円台からのしっかりホームセキュリティ というメッセージのためだと思いますが、「4000円」という検索キーワードをコミュニケーションとして提示しています。 さすがに、これはどうだろうかと思うのですが... たしかにYahoo!で実際に検索してみると、スポンサーサイトの枠に、ALSOKへの誘導広告が入ることは入りますが、検索結果として入ってくるはずもありません。チミンモラスイ?さんは、「消費者に対して無責任なコミュニケーション」という評価ですし、ネットでも同じ意見の方もいらっしゃいます。
ただ、(実際の意図は分かりませんが)企業側はバナー広告の貼ってあるページに誘導したかっただけ、という解釈も成り立つような気がします。膨大な費用がかかるテレビCMを使う会社であれば、一般名詞のキーワードを買うくらい、費用的には何の問題ないことだと思います。ネット広告を使う人は、そんな無知なことはしたくないと信じ込んでいるでしょうから、そんなキーワードは買いません。Yahooだけって話も、視聴率のいいテレビ局を選択する、という論理とよく馴染みます。どんな人でもたどり着くナビゲーションが必要という意見もありますが、テレビを見て検索する人は少数なので、「少数派の全員」を目指しても、あまり意味がありません。
というような感じで、私の結論としては、
1.よく分からないSEO対策に費用を浪費するのであれば、高いキーワード買取りもアリ。
2.検索サービスの会社にとっては、検索結果よりスポンサーサイト枠からの誘導の方が、実入りがいい。
という前提で、ネットでは汎用性のあるSEO対策にお金をかけるか、テレビで見た検索キーワードをそのまま入力するような人(ライトユーザ)が使うのはYahooがほとんどであるという前提でそのスポンサー枠を高く買い取っておくか、という戦術の選択のような気がします。ユーザにとって親切か不親切かは、ユーザのネット習熟度にも関係するので、アルソックのやり方が不親切だとは言い切れないと思います。
こんな騒ぎを予め想定していたとすると、アルソックは相当なネットリテラシーがある、ということにもなります。
SpecialPR