フェアトレードは、世界を変える!
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今年注目しているキーワードは、フェアトレードです。資本主義が跋扈する世界では、なかなか注目度は上がらないでしょうが、シェアする発想を徹底すれば、豊かさは世界で共有してこそ、本当の価値があると思います。搾取を前提として、搾取した分の何割かを寄付として施すみたいな考えと対極にあるのが、フェアトレードの発想だと思います。
フェアトレードは、一味違う商取引である。私たちが買い物をするごとに世界の貧しい人びとを助けることのできるひとつの方法なのだ。フェアトレードによって、貧しい国の生産者はまともな見返り、すなわち生産物に対する公正で安定した価格、または賃金を得る。(8ページ)実際のところ、コーヒーやバナナや衣料など、フェアトレードの例に挙げられるものは品質も良いものです。成熟した消費という意味では、良いものには相当な対価を払い、それが生産者に届くようにしたいものです。
途上国では、女性が食品や工芸品の大半を生産し、衣料品の大半も作っている。しかし、彼女たちはいまだに二級市民としての扱いを受けていることが多い。フェアトレードを買うことは、ジェンダーの平等を勝ち得るための手助けの素晴らしいひとつの方法である。(57ページ)フェアトレードを推進することは、女性と子どもを豊かにすることでもあります。強制労働や児童労働の禁止をすることで、女性は権限を獲得し、子どもは教育を受ける機会を得ることができます。男性中心の世界が少しづつ変わっていくことで、多様性が保たれると思います。
50のタイトルを並べるだけでも、フェアトレードの思想は伝わってきます。
1.貧しい人びとの便益となるシステムを支える
2.もっと公正な価格を小規模農家に支払う
4.生産者が明日を信じられるような支援をする
8.女性と少女に権限と自信を持ってもらう
13.誇りを持って生産された本物の品質を享受する
28.子どもの搾取を止めさせる
38.進歩的なコーヒー愛飲家になる
46.市場を貧しい人びとのために機能するもにする
49.多様性を擁護する
50.世界を変える!
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