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新聞社ウェブサイト戦争

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以前のエントリーで書いた、MSN産経と毎日jpですが、PVの点ではMSN産経の圧勝となったようです。
新聞社ウェブサイト戦争 産経大躍進、毎日半減

「「『ウェブに掲載される記事は紙に載ったものの2次利用』という考え方を変えたことにあると思います」」という戦略は、紙で劣位にある企業だったからこそ取れたものであり、パラダイムシフトが起こると過去の敗者は新たな勝者になれる、という好例だと思います。
スクープも紙より先にWeb掲載 「MSN産経」の本気度「スクープでも先にウェブに載せます」 産経・MS新ニュースサイト記者発表会
「スクープでも紙媒体の締め切りを待たずに流していく、『ウェブ・ファースト』を実現したい。」という新聞業界の常識への挑戦が新たな価値を生み出した、と言えるでしょう。

「10月1日~21日の各新聞社系サイトのPV(家庭からのアクセス、ネットレイティングス調べ)は、最も多いのが「YOMIURI ONLINE」(8,392万)で、「asahi.com」(8,374万)、「MSN産経ニュース」(7,095万)、「NIKKEI NET」(6,704万)、「iza!」(6,029万)、そして「毎日.jp」(3,947万)と続く。」
産経は「iza!」を合わせると、読売や朝日を凌ぐわけで、1次情報(マスメディア)と2次情報(CGM)を併せもつメリットは、今後さらに大きくなっていくと思います。朝日・日経・読売の3社連合のサイトが2次情報をどこまで取り込んでいけるのかは、大いに注目したいと思います。
朝日・日経・読売が提携 「ネット活用で紙の新聞を維持」

産経と毎日のトップページを比べて見ると、インデックス性という点では、産経に大きなアドバンテージがあります。個人的には、毎日jpにないニュースジャンルである、文化、新商品、USATODAYは、今後注目のカテゴリーだと思っていました。特に、新商品に関して全て画像付きで紹介するコンテンツは、広告も付けやすく、速報性を売りにするWebメディアとしては、今後注目の分野だと思います。新商品を検索してメディアがトップ表示されれば、Adwords以上にそのサイトに出稿したいと思う広告主も多いような気がします。この分野は、ポータルもさほど強くない分野です。Web版のサンプル百貨店が何故ないのか?日頃、不思議に思っています。

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