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何故セカンドライフは「きもい」のか

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何故セカンドライフは「きもい」のかは、特殊なものや例外的なものに対する認識のポイントをついたものでした。

「バービーちゃんとリカチャンの文化差異論だけでは浅い理解と考えられる為、真面目に検討することにしました。」
安易に日本人論や日本文化論に根拠を求めて、ITやネットで起こっていることを海外のこととしている論説は数多く存在します。常に日本人特殊論が展開されますが、日本人である前に人間なので、人間の本質に根ざした議論の方が生産的であると思います。

「古い一般常識や美意識に囚われている人々から見ればセカンドライフに「何か異様な・・・」と言う印象を持つ人々の方が普通だとも考えられます。」
内容が良くても、新しいビジネスがユーザを獲得できない背景は、人間の保守性にあります。豊かな社会ほど、前例墨守的な傾向は高まると思います。

「セカンドライフが「きもい」とかMIXIが「きもい」とは「セカンドライフやMIXIは社会を変える何か」と言う時代のシグナルでもあります。」
何となくの違和感以上に、「きもい」と言われることは、ギャップの大きさを表しています。ギャップの大きいコンテンツでなければ、時代を変えていくことはできません。体感してみて初めて、その心地良さは従来以上のものだった、という認識がなされ、「きもい」から「気持ちいい」に変わっていくのではないか、と思います。そういう意味で、ビジネスは継続することが重要です。改善を続けながら継続をしていくことで、ある日突然、ティッピングポイントが訪れるのだと思います。

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