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一匹狼も100万人集まるとコミュニティになる

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一匹狼も100万人集まるとコミュニティになるは、シリコンバレーの活力に関して、いいヒントを頂きました。

ミーアキャットはこうして何世代も何世代も、「群れから外れたら死んでしまう」 という環境の中で過ごし、集団行動のために最適化された社会性を生み出した訳だ。その中では、「自分の群れ」を離れることは恐ろしいことであり、独立は死を意味する。
まずは、対照的なミーアキャットの例を挙げられています。「独立は死を意味する」というのは、少し以前の日本で言われていたことであり、Vogelfrei(自由)というドイツ語の意味でもあります。
「楽」な理由は人それぞれではあるのだが、「成果さえ出せば他は適当でいい」 といういい加減さもその大きな要因だ。(とはいうものの、これは、 「どんなに人間的によくできていても、成果が出せなければダメ」 ということでもあって、実は厳しい掟でもあるのだが。)
シリコンバレーの掟を楽と感じるか、厳しいと感じるかは、個人差の大きい問題です。人間的な丸みが評価されない所では、丸みのなさが心地よかったりするのも分かる理屈です。
シリコンバレーは「偉い人」にも「丸み」と無縁な人がたくさんいる。 Appleのスティーブ・ジョブスも、Oracleのラリー・エリソンも、過激な発言、過激な行動の事例には事欠かない。
自分の好き嫌いに正直だと、丸みとは無縁になってしまいます。バカバカしいと広言できるところが、逆にいいところでもあるコミュニティも存在している、と思います。そういう世界があることが、アメリカという国全体の活力にもつながっている気がします。
日本でいうところの「キャラの立った人」がゾロゾロといるシリコンバレー。どんな人たちが、どんな働き方をしているか、会社はそうした変人たちをどうやって扱っているのか、といったことを、これから隔週でご報告していきたいと思います。
変人たちのマネジメント、今後の連載が楽しみです。
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