メラビアンの法則
メラビアンの法則として、一般に語られていることは、以下の通りである。
「人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であるといわれている。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。」(Wikipedia)
現在のコミュニケーションの手段で言えば、文字だけのメールは7%、電話は45%(7+38)、面談は100%(7+38+55)ということになるかもしれない。
先日、ある会社での話。日報を始めたのだが、(特に若い人は)最低限の業務報告しか書かない人が多く、どうにかならないか、と相談を受けた。よくよく考えたのだが、メラビアンの法則に従うと、7%の表現力で本心を伝えるのは難しい。実際、残り93%を伝えきれずに、メールで叱られることは本当に恐いことである。従って、無難なことしか書けないというのが実情ではないかと思った。
結局、本当にコミュニケーションをはかるには、フェイスtoフェイスの機会を増やすしかない。そのお手本とも言えるのは、リクルートだろう。マネージャーは朝から晩まで会議の連続で、メールで相談するとそれだけで叱る上司も多い、という話を聞いた人は多かった。社内報も立派なものが存在し、リクルート出身者が経営する企業では、そういうカルチャーが綿々と受け継がれている。
いづれにしても、喫煙室での雑談も含めて、フェイスtoフェイスのコミュニケーションを増やすメリットは計り知れない。メールだけで済ますのは、14倍以上(100/7)の時間を要する訳だから、少々非効率とは思いつつ、会議に時間をかけるのは、社員の共感を高めるには、重要なことだと思われる。