バブル崩壊後の最安値
なんと今日は日経平均株価が一時6994円と、2003年4月28日のバブル崩壊後最安値(取引中、7603円76銭)を大きく更新しています。
外国為替市場は円買いが進み、円相場が対ドル、対ユーロとも上昇、1ドル=93円台、対ユーロは、1ユーロ=117円前後。
遺憾ですが本当にものすごいことです。
製造業では、1ドルあたり110円くらいと見込んできた売り上げが、90円にしかならない。
金融業では、10%の運用委託手数料を見込んでいた金融資産が3割減になり、母数が減るから手数料も減る。
そして、どんな企業も株安により企業価値(簿価)が下がる。融資を受けようにも下がった価値で与信を受けなければならない。
(例示は多少適当にしてあります)
残念ながらこれまでの経験と勘だけで申し上げますと、このような「パニック安」の場合、好材料がまだまだ乏しい中、多少は緩まるにしても景気はさらに下がっていくような気がします。パニックになった人達自身、何をもって安心するのか、どうやって落ち着きを取り戻すのか、全くみえてない状況にみえます。
戦略的に言えば、生き残りをかけた投資の時期、そのような投資戦略を、今、来年に向けて練り直す時期だと考えます。
また、保守的に言えば、必要のない投資・経費は徹底的にカットしなければなりません。
余談を許してしまうと、非常に残念なことに次に必ず「リストラ」というテーマが来ます。
当社のような業界でも既にテーマになっています。外資系はなおさらです。
そうならないように、投資戦略・コスト戦略を見直す必要がありますね。
もちろん、別にコンサルタントを使えと煽って言っているわけではありません。
ただ最近戦略企画の引き合いは確かに大幅増となり、いろいろ相談には乗らせていただいてます。
ですが、コンサルティングフィーに見合うとかいう話の前に、まず自力でできる全ての戦略をきちんと実行に移すこと、自社のリソースを精一杯フル稼働させることが最も重要で、さらに投資余力があればコンサルタントでも誰でもいいので、要は必要な外部人材を登用し、さらに競争力の高い戦略レベルへ、実行力をUPさせることは重要かと思います。
また、我が業界も、決して無作為、戦略レスに、クライアントをあおって取引を強要(したように第3者にはみえる)をしないように努めたいものです。それは、大いに気をつけたい。私一人でコンサルティング業界すべてをコントロールはできないけれど・・・
いずれにしても、こういうときこそコンサルタント、コンサルティングファームの真の営業力、実行力が問われるなあと、非常に身の引き締まる思いです。