「同士」と思わせられれば「敵」もいつしか「味方」となる。
或る時、「自分の顧客から『プロジェクトが全然マネジメントできてないじゃないか』とクレームがあったので助けて欲しい」と、あるお客様から引合いをいただいたことがあります。
聞けば、お客様が(そのお客様の取引先である)ある顧客先から相談をうけて、業者を紹介したのだそうです。その業者がいろいろプロジェクト活動をその後やったのだが、
「まったく期待にそってない。元凶は彼らのプロジェクトマネジャー。代えて欲しい」
これがクレームの内容でした。
その後、いろいろ話を聞くと、ユーザ企業たるその顧客のプロジェクトマネジャーもそのクレーム対象のプロジェクトマネジャーも「両方イケてない」のです。
これは困った・・・
つまり、クレーム対象のプロジェクトマネジャーを交替、すなわち弊社コンサルタントで「代行」しても、問題解決しない気がしたのです。
この場合、「相性」がすごい大事になってしまいます。フィットする人材は結構ピンポイントです。
「同士」と思わせられれば、「敵」もいつしか「味方」となります。
でも相性があわないと、相手の粗相や不協和が、全てすごい不愉快に思えてくるんです。強いバイアスがかかる。これは難儀です。
我々にも限界はあり。しかもこういうときに限って、事前に慎重な「代行者」のプロファイリングを先方も求めてきます。
それは大事なことだけど・・・でもプロジェクトの成功のために、少しは自分のスタイル、妥協してくれないかなあー。
年初は弊社にとっては今年の数字を作っていく大事な時期。売上もたくさん欲しいけど、のちのち手間のかかる案件になったり、ましてやクレーム案件にはしたくない。部下だって年初から疲弊させられない。下手すれば年中に辞められてしまう。
いや、悩ましい・・・さすがの私も、こういうときはなかなか大変で、正直採算があわないことも。
でも、・・・客商売だからなあ。ふーっ。よし、まあなんとか頑張ってみるか。
(とはいえ本音はどきどき・・・うーん、困った・・・)