毛虫が大っ嫌いなんですよ。
毛虫の季節が到来し、私としては気が狂いそうです・・・
地元九州(熊本)の実家にいた幼少期、確か春と秋の2回、毛虫の季節がやってきます。
当時、ポンポン虫と呼ばれていた(実家ではそう呼んでいました)、頭がスズメバチみたいな鮮やかなオレンジ色の、おそらく蛾の幼虫が、毎年大量発生して、サクラかイチョウの木あたりにびっしり群がっていました。
ちなみに正式名称はわかりません。どんな蛾(?)の幼虫なのかも知りません。
そもそも孵化した姿もみたことがありません。
ただ、その毛虫の頭を棒とかでチョンチョンと突付くと、激しく体をくねくねさせて、飛び跳ねんかのごとく、もだえる様子から「ポンポン(飛び跳ねる)虫」と呼ばれていたようです。
(余談、地元ではこのもだえる様子を「もんどりうつ」と言ってましたが標準語か方言かわかりません)
これが或る日、小学校から下校する私が、その毛虫群がる木の下を歩いていると、
何故か、
一斉に、
どばーっと、
豪雨のように、
その毛虫が大量に降ってきたんです。
頭の上、服の隙間、来ていたセーター、靴の上、立っている自分の周囲、が
その毛虫で埋め尽くされました。
何十というレベルじゃなくて何百というレベルでした。
ぎゃーっ!と周囲の家屋が何事かと飛び出してくるくらい絶叫し、泣き叫び、子供の脚力とは信じられないくらいものすごいスピードで、私はそこから数百メートル先の自宅へ走り去っていったそうです。
(ちなみに、だからといって私はアスリートに目覚めることもありませんでした)
以来、毛虫が大嫌いです。まさにトラウマです。
だから、今日もそうなのですが、すぐそこに客先があるんですが、そこにいくために並木道を通らねばならないのですが、その木の下にみえるんです。上述ほど大量じゃないんですが、
毛虫が・・・
トラウマのせいで、凄い離れているところからでも、ハッキリみえてしまう。
ああっ・・・ダメだ。歩けない。遠回りしよう。
・・・そして、見事に遅刻しました。
取柄だった習慣が崩れ去る瞬間・・・