「ツキ」がなければ実力も発揮しようがないね。
「私は当時ほんとにツイてまして」と謙遜される方に時折出会います。不肖も過大評価されたとき照れて口にします・・・が、本当にそうなんでしょうか?
最近、なんか自分勝手ですが悟りつつあります。
「ツキ」がなければ実力も発揮しようがないけどね。
営業戦略、事業戦略のお手伝いをする案件に年間数件、出会います。
そのお客様はおっしゃいます。
「いやあ、一回買っていただければ我々の製品/サービスの素晴らしさがすごいわかっていただけるんですけど、その最初のとっかかりがなかなか一苦労なんですよー」
なるほどなるほど。
そのとっかかりがうまい具合にたくさん転がり込んでくるような「ツキ」がないとおっしゃってるんでしょうか?時々そう感じることがあります。
「ツキも実力のうち」とかいいますね
でも、「ツキ=運」みたいな定義をしていいのであれば、その量や質みたいな議論もありますが、
そもそも実力を発揮・証明する機会が獲得できるツキがないんじゃあ、どうしようもないもんなあ
少し刹那的かもしれないんですが、そういうことをふと考えてしまいます。
ツキがあるかどうか、ツキこそ実力そのものであるのではないかと・・・
実力備わっていてこそ、実は「ツキ」と表現してはいるが、高い成果が出せるからこそ、それを創出する機会に恵まれているのではないか、セールスであれ、デリバリであれ。
珍しく哲学的な(というかなかばrecursiveな理論かも)エントリになりつつありますが、実力をみせる機会に恵まれない「ツキのない」人・組織・会社には、やはり何かしら実力にも問題があるような気がしています。
少し前、パッケージベンダーさんのセールストレーニングをしました。
会社の方針で、営業マンは20代から30代前半のいわゆる若手社員。
ターゲットクライアントはノルマに準じてそれぞれに割り当てられています。
提案書や製品紹介書をみせてもらいました。
・・・しょぼい。完全に個人の力量だけて書かれており、会社・組織としてレビューした形跡はなく、まったくもって洗練されていない。
各ターゲット顧客への訪問等高度スケジュールもみせてもらいました。
・・・効率悪っ!獲れたところでたいした額じゃない顧客はたくさんまわり、獲れるとすごいでかい顧客なのにめったにまわらない行動予定になっている。
「なんでもっと足運ばないの?」
「遠いんですよ」
・・・・ううー、シクシク・・・なんだよそれー、理由になるかよー・・・
いろはを全部教えました。
そしたら、
倍増ですよ倍増。営業成績すごい伸びました。正直当たり前です。
彼らは当初言ってました。「ツキがない」「だからいい製品なのになかなか売れない。機会が少ない」
・・・違うっつーの。実力足りないんだって。
実力を貯めて磨きこまなきゃ「ツキ」なんて巡ってこないですよ!
(言いすぎ??)