映画祭で仲代達矢さんの出演作品2本を見ました
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11日も「Japan Film Festival Los Angeles 2014」の
お手伝いをしましたが、
この日は余裕があったので、映画を見ることができました。
俳優の仲代達矢さんが刑事役で出演した
黒澤明監督作品の『天国と地獄』と、
仲代さんを追ったドキュメンタリー作品
『仲代達矢「役者」を生きる』の2本です。
それぞれ上映後に仲代さんが登場して、
Q&Aセッションが行われたので、
映画の舞台裏などの話がいろいろ聞けて面白かったです。
『天国と地獄』では、最初のほうで
三船敏郎が演じる会社役員の権藤の家で、
誘拐犯から電話がかかってくるシーンなどがありますが
1日リハーサルをやって、1日本番を撮影するというペースで
家のシーンだけで3か月ぐらいかかったそうです。
黒澤監督の映画への徹底したこだわりと情熱は
すごいものがあったようですね。
『仲代達矢「役者」を生きる』では、
仲代さんが、イヨネスコの不条理劇
『授業』に取り組む姿を中心に追いかけていますが、
この不条理劇に取り組んだのは、
最近の映画や演劇、テレビなどが、お客さんに受けようと、
わかりやすいものばかりやっていることに対する
アンチテーゼがあったようです。
最近は、ネットやITなどの発達により、
何でもお手軽にできてしまうような時代ですが、
こういう時代だからこそ、黒澤監督や仲代さんのような
先人の方々のことをもっとよく知り、
見習う必要があるのではないかと思いました。
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