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大きな問題は「無知のヴェール」をかぶって考えるのがよさそう

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下のTogetterのまとめ記事を読んで、
政治哲学者のジョン・ロールズが提唱しているという
「無知のヴェール」に興味を持ちました。

“無知のベール”で日本映画について考える

「無知のヴェール」をかぶると、自分の属性が剥がれ落ちた状態になり、
例えば、自分が日本人だとか、男性だとか、黄色人種だとか、貧困層だとか、
どこの会社に勤めているとか、どこに住んでいるとか、
そういった属性がいっさいわからなくなるとのこと。

このヴェールをかぶって、自由や福祉政策などについて考えてみようというのが
ロールズの提案だそうです。
一種の思考実験ですね。

私自身はロールズの本を読んでないので、
この説明で合っているのかどうかはわかりませんが、
要するに「無知のヴェール」をかぶるというのは
客観的に考えるということですよね。

逆に言うと、客観的に考える必要があるときは、
「無知のヴェール」をかぶっているつもりで考えるとよさそうです。

もちろん、完全に客観的に考えることは難しいですが、
最近話題になっている、原発問題や領土問題、格差問題などの
大きな問題について考えるときには、
「無知のヴェール」をかぶることを意識して、
できるだけ自分の属性から離れて考えてみることで
思考を深めることができそうですね。

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