小沢健二さんの記事を読むと、そもそも原発はどうしてつくられたのかがよくわかる
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ミュージシャンの小沢健二さんが、先日公開した記事「金曜の東京」が話題になっていましたが、その小沢さんが、昨年7月に原発問題について書いた記事のPDFを公開して、無料ダウンロードできるようにしていました。
そもそも原発が最初どうしてつくられたかについて書いた記事ですが、ポイントを簡単にまとめてみます。
・第二次世界大戦で核兵器が使われ、戦後、世界の人々は核の恐怖におびえていたが、そんな人々に希望を与えるため、原子力の平和利用をうたおうと、原子力発電所をつくることを国家(アメリカ)が進めようとした。
・ビジネス界は、原発はコストが高すぎるし、ほかの燃料であと十五世紀は発電できるし、万一事故が起こったら莫大が賠償が必要となり、保険に入ることは不可能だと反対。
・科学界も、原子力で採算的に見合うエネルギーを生み出すには、少なくとも増殖炉型の原子炉ができるまで待たねばならず、それには何十年もかかると反対。
・アメリカは、国家として原子力のイメージをよくしたいのと、自分たちが持っている原子力(核の能力)を見せつけるために原発を推進しようとして、1957年に原発事故賠償法をつくり、原発事故が起きたときの最大賠償額を定めて、その大部分を国家が払うことに。国家のごりおしで原発がつくられることに。
・原発の目的は、電力をつくることと、核兵器の材料になるプルトニウムを調達すること。この二番目の目的があるから、採算コストにあうのだと国家が原発を推進。原発問題は軍事問題である。
この内容についてはいろいろ意見は出るでしょうが、原発問題を考える上ではみんなが知っておくべきことだと思いました。ぜひ元の記事を読んでみてください。
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