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プロの力量を支えているのは「圧倒的な経験の質と量に支えられたセンス」

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今回は、お題の「プロとアマチュアの違い カメラマン編」について書いてみようと思います。

私は、大学卒業後10年間ほど出版社でアイドル雑誌の編集を担当していて、人物のグラビア撮影をメインとしているプロのカメラマンの方々と一緒に仕事をしていました。そのときの経験から言うと、プロとアマチュアの違いは、アマチュアはたまにいい写真が撮れたとしても、常にいいものが撮れるわけではないのに対して、「常に一定以上のクオリティを出せるのがプロ」であり、そのクオリティを支えているのは「圧倒的な経験の質と量に支えられたセンス」だと思っています。

プロのカメラマンになるルートはいろいろあると思いますが、一般的には、写真専門学校で勉強した後、スタジオマンになって、いろいろなカメラマンの撮影現場に立ち会う経験した後、特定のプロカメラマンのアシスタントになって経験を積み、独立するというパターンが多いようです。このようなルートでプロになった方々は、多くの先輩カメラマンの様々な現場での撮影を見て経験しているわけです。アマチュアでもいい機材をそろえて、本などで知識やテクニックを学んで、ある程度自分で経験を積むことはできますが、やはりプロになる人たちとは経験の質と量が全然違います。そういった経験の質と量に支えられたセンスを持っているからこそ、どんなシチュエーションに対応して、一定以上のクオリティを常に出すことができるのだと思います。

これはカメラマンだけでなく、ほかの仕事でも共通するのではないかと思っています。たとえばライターなどは、すぐ名乗ってお金をもらうプロとして活動することは可能ですが、常に一定以上のクオリティを出せる、本当の意味での「プロ」になるためには、圧倒的な質と量の経験に裏打ちされたセンスを持てるようになる必要があると思います。結論としては、当たり前の話になってしまいますが、質のともなった圧倒的な量の経験をするために、努力を続けられることが大事ということですね。

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