失敗事例から学び実践することの重要性：書籍『ビジネス真実践』感想

知人を通じて献本いただいた『ビジネス真実践』という本を読みました。営業・マーケティング戦略コンサルタントとして活動している中久保浩平さんが、数千人の読者を持つメルマガをまとめて本にしたもので、期待していたよりもいい内容でした。

中久保さんは、この本で、失敗事例から学び、原因を追及して改善することで、自ら答えを考え出し実践することを提唱しています。他者の成功事例を参考にしてマネしているだけではビジネスはうまくいかないということです。

中久保さん自身、会社から独立した当初婚活パーティーを主催していたときに、フリーペーパーや広告でお客さんを集めようとしてなかなかうまくいかず、集客のセミナーに参加したり、キャッチコピーの本を読んだりして、それをマネしているうちに、言葉や文章を飾り立てることばかりに意識がかたより、集客の反応率を上げることばかりに夢中になってしまい、それでもお客さんが集まるようにならず、結局婚活パーティー業は廃業したそうです。

この本では70の失敗事例があげられています。

・商売にとって一番大切なことを忘れていることによる失敗
・成功事例やノウハウばかり学び実践できてないことによる失敗
・言い訳ばかりしていることによる失敗
・しがらみや常識にとらわれてしまっていることによる失敗
・単純に儲かりそうということでビジネスを始めてしまうことによる失敗
・「絶対」という言葉を安易に使うことによる失敗
・単なる作業として仕事に取り組むことによる失敗
・見た目重視で判断することによる失敗
・お客様を集めるという発想や思考による失敗
・巧みな営業トークによる失敗

こういった失敗事例に対して、具体的にどう考えて行動していけばいいかという実践例が示されているので、とてもわかりやすく、行動しやすい内容になっています。私自身の経験からいっても、共感できる内容が多かったです。