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エキスパートとプロフェッショナルの違い

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最近『武器としての決断思考』という本を読みました。投資家としても活動している京都大学淮教授の滝本哲史さんが、大学で二十歳前後の学生たちに教えている「意志決定の授業」を本としてまとめたものだそうです。自分で考えて、自分で決めていくために、ディベート的な思考をどう活用するかを解説していて面白かったです。

この本の中で、「エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ」という話が出ていました。日本語に訳すとどちらも「専門家」になりますが、エキスパートは、ある分野の専門知識や経験が豊富で、それを売ることで生きている人たちのこと。私たちの大部分はこのエキスパートと言えそうです。現代は産業構造の変化があまりにも激しいため、せっかく知識や経験を積み重ねても、あっという間に古くなり、必要性がなくなってしまうので、エキスパートの価値は今後暴落していくだろうとのこと。

そこで目指すべきなのは、エキスパートの上位概念であるプロフェッショナル。ここでいうプロフェッショナルとは「専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っていること」「それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できること」の二つの条件を持ち合わせた人のこと。

要するに、エキスパートは自分の専門性からしかアドバイスできないけど、プロフェッショナルは、それだけでなく、広い視野から見て相手の立場に立ったアドバイスをできる人ということですね。たとえば出版業界であれば、単に本づくりについてアドバイスできるだけではだめで、生き残っていくために本づくり以外に何をしていけばいいのかをアドバイスできる人がプロフェッショナルだということです。

この考え方にはとても共感できました。私自身、もともとプロフェッショナル志向的なところがありますが、今後も複眼的にものを見て、相手にとって最適なアドバイスができるようにしたいと思っています。

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