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夜型人間にもためになる『残業3時間を朝30分で片付ける仕事術』

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先日参加したオルタナブロガーの定例ミーティングで、永井孝尚さんから著書の『朝30分で片付ける仕事術』をいただいたので読んでみました。私自身は大学生のころから、出版社に勤めていた時代も含めてずっと夜型で、今のところ夜型を変えるつもりはないので、あんまり参考になるところはないかなと思っていましたが、単なる朝型、朝活、朝シフトのすすめの話だけでなく、仕事の生産性を高め、質をアップさせる方法についてもいろいろ書いてあったのでためになりました。

個人的に面白いと思ったのは、PDCAサイクルを回す仕事のやり方について、私たち日本人がついつい完璧な計画を作ろうとPに時間をかけすぎて、Dの実行が遅くなりがちなのに対して、アメリカ人のプロジェクトの進め方は、計画は大雑把でもまずは始めて、実行しながらその都度修正を加えて精度を高めていくスタイルだという話です。永井さんがアメリカ人の同僚に聞いたところでは、アメリカでもこのスタイルを取り始めたのは第二次大戦後で、詳細な戦術計画を持った部隊よりも、大まかでも柔軟性がある戦術計画を持った部隊のほうが勝率が高いことがわかったからだそうです。状況の移り変わりの早い現代では、米国式にPDCAサイクルを速く回すスタイルで仕事ができるかどうかは特に重要ですね。

朝型、夜型にかかわらず、仕事の生産性と質を高めて、充実した人生を送りたいと思っている方には参考になる本だと思います。

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