当事者から直接話を聞くことの大切さ
昨日は、知り合いの寺原きよみさんが、「基本は無敵」というトークライブをやるというので参加してきました。寺原さんは有名企業の新人研修などを手がけている会社の社長で「研修界のごくせん」と呼ばれているそうですが、歯に衣を着せないしゃべりを聞いていて、そう呼ばれていることに納得しました(笑)。
寺原さんのことは20年以上前から知っていますが、最近Facebookを活用して注目を浴び始めていて、現在友人が4500人以上で、毎日数十名から友達リクエストが来るそうです。Facebookのノートで毎日『「大人の成功者」になるために』という連載記事を書いていて、いわゆる「大人の成功者」ではない人を「カミツキガメ」「小天狗」「立場ドランカー」と類型化して解説しているのが面白くて、楽しんで読ませてもらってます。出版も決まったそうですが、Facebookに戦略的に取り組まれていることには感心しました。
後半は、福島出身で、3月11日は仙台にいたときに被災されたというミュージシャンの伊東和哉さんの体験談を聞きました。ちょうど打ち合わせ中に地震が来て、自分たちがいたビルの一部が潰れて、そのとき亡くなった方も多かったそうで、その後も避難所には男性は入れてもらえず、雪が降る中、凍えないように機材を持って朝まで歩き回っていたとのこと。2日目にやっと県庁に入れてもらえたけど、数日間はほとんど食料がなく、水だけで過ごしていたそうです。ミニライブで歌った、福島の三春町にある桜をテーマにした「滝桜」という歌も、心に響いてくるような歌詞と歌声が印象的でした。
今までマスメディアやネットを通して、被災者や被災地の状況は知っているつもりでしたが、被災地にほとんど知り合いがいなくて、実際に被災地には行っていないので、東北で被災された方の話を生で直接聞く機会が今までほとんどなかったことに今さらながら気づきました。やはり実際に会って生で話を聞くと、また得られるものが違いますね。当事者から話を聞いたり、現地、現場、現物にあたったりして1次情報を得ることの大切さを改めて感じました。