日本人はもっと自信を持っていい
『明日の広告』の著者の佐藤尚之さんのブログを読んでいて、昨日の記事に共感しました。2011年の「世界平和度指数(GPI:Global Peace Index)」が発表され、2年連続で日本は3位に入ったそうです。
実質的に世界トップに平和で、世界トップに長寿で、世界トップクラスに豊か。
これを人は「ユートピア」という。これまた去年も書いたが、経済的にも世界トップクラスで、教育水準も高い(文盲率が圧倒的に低い)。独自の文化を持ち、美しい自然に恵まれ、気候も温暖。水や農産物にも恵まれ、世界トップクラスに食事がおいしい。娯楽に溢れ、清潔で、公共交通機関は(他国に比べると)圧倒的に正確に走り、下水も上水も完備。公共心が高く、勤勉で忍耐強く、女性は美しい。ウォシュレットも普及していてトイレが快適(←これ大事:笑)。しかもパスポートは世界最強。
こんな国、他にない。
唯一無二。
みんな、下を向くな。もっと自信を持とう!
私はアメリカに7年ぐらい住んでましたが、海外に出ると、より日本を客観的に見られるようになって、日本の良さや、日本がどれだけ豊かで恵まれた国かがよくわかるようになります。本当に、日本人はもっと自信を持っていいと思います。
昨日書いた「幸福のモノサシ」の話にも関連しますが、客観的に見て豊かで恵まれているはずの日本に住む私たち日本人は、なぜか幸福度が低いようです。2011年1月発表の英レガタム研究所による「豊かさ指数」によると、世界の主要国すべて含む110カ国のなかで日本は18位。OECD(経済協力開発機構)が今年5月に発表した、各国の幸福度を国際比較するための新指標「より良い暮らし指標(Your Better Life Index)」によると、加盟34ヵ国の中で日本は19位だそうです。
なぜ日本人の幸福度が低いのか、主な理由を三つ考えてみました。一つはマスコミが発達しすぎているからではないかと。テレビや新聞、雑誌を見ていると、政治家同士の権力争いや、なかなか収束しない原発事故、不景気、自殺、政治家や有名人の批判、スキャンダルなど、ネガティブなニュースがあふれていて、うんざりしてきます。
ただ、もともとニュースというのは、普通と違うことだからこそニュースになるのであって、これらのニュースのもとになっているのは日本人全体からするとごく一部で、大多数の人たちは毎日普通に、堅実に暮らしているわけです。だから必要以上にネガティブなニュースに振り回されず、事実を受け止めつつもポジティブにとらえたり、意識的にポジティブな話題をひろうぐらいの姿勢を持つのがいいと思います。
もう一つは、日本人は全体的に、自分に厳しすぎたり、理想や満足レベルが高すぎたりするのではないかと。もっとゆるく、気軽に考えたり、日常の中から幸せを見つける感性を磨いたりするのがいいのではないかと思います。私もなるべく普段から、道ばたに咲く美しい花に目をとめたり、毎回の食事のおいしさをしみじみと味わったり、日常生活を楽しむようにしています。
もう一つは、島国根性的に内向き志向が高まり、視野が狭くなっているのではないかと。最初のほうに戻りますが、もっと視野を広く持って、世界の中で日本を客観的にとらえてみれば、日本がいかに豊かで恵まれている国かがわかります。もっと日本人として自信を持つようにしたいですね。