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リスク:大切なのは失敗しても死なないこと

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先日、TeckWaveが主催する「codeが書ける起業家の会」のイベントに参加してきました。私自身はcodeは書けないのですが(苦笑)、スピーカーの方々が豪華で面白い話を聞けそうだったので。

スピーカーの一人として「404 Blog Not Found」で有名な小飼弾さんが登場されたのですが、いきなり「原子力発電はなぜダメなのか?」という質問をされました。答えは「失敗マージンがないので、大失敗したときに人間の手に負えなくなるから」。そこから、起業に失敗はつきものだけど、大切なのは失敗しても死なないことだという話になりました。

自分で起業してみてもわかりますが、起業前に考えた事業計画通りにうまくいくことはまずあり得ないわけで、大事なのはリスクをとらないことではなく、きちんとリスクを管理して、たとえうまくいかないことがあっても、大きな失敗をして首が回らなくなるようなことをなくすことが大切だと思います。

ここで思い出したのが、以前ウィークリーマンションで有名だったツカサグループの元代表の川又三智彦さんのこと。川又さんはウィークリーマンションで大当たりして、バブル絶頂期には1000億円以上の資産がありましたが、バブルがはじけた後は、逆に1000億以上の借金を抱えてしまいました。その後も事業を継続していましたが、リーマンショックが起きて、借金をすぐ返済するように求められ、結局自己破産を申請。自己破産が認められて、800億円以上の借金が免除された後、雌伏期間を経て、現在は、会津で放置されていたリゾート地に新しく江戸時代風の村を再現しようという「会津昭和30年代村」のプロジェクトを進めています。

ここで言いたいのは、川又さんのように1000億円以上の借金を抱えていた方でも、今でも元気に事業をやってらっしゃるのですから、たとえ大きな失敗をしたところで、死ぬ必要はまったくないということです。とはいえ、大きな失敗はしないにこしたことはないので、リスクを恐れずに、リスクを最小にできるように管理することは大事だと思います。

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