二重被爆者からの警鐘
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以前何度か紹介しましたが、この4月にアメリカ・ロサンゼルスでJapan Film Festivalが開催されました。そこで『二重被爆~語り部・山口彊の遺言』というドキュメンタリー映画が上映されたのですが、日刊スポーツロサンゼルス通信員の千歳香奈子さんが、その上映についてレポート記事を書いています。
世界へ発信される二重被爆者の警鐘 - ハリウッド直送便 : nikkansports.com
この記事の中で、広島、長崎で二度にわたって被爆し、その後、核廃絶の思いを国内外で語り続けてこられた山口さんが、昨年1月に亡くなる前に原発について残したメッセージが紹介されています。
「結論から言えば、核は人間の世界にあってはいけないということです。核は平和的に利用すると言っても技術的に問題があり、自分の経験(造船設計)から分かりますが、今の技術と材料では、事故は止まらないと思います。だから核がなくならないならば、歴史は繰り返され、人類は滅亡に近づいていくと、私は思っています。それを伝えるために自分の命があり、今も生かされているという宿命的な物を持っていると思います」
原発の今後を考える上でも、この山口さんのメッセージはぜひ心にとめておくべきだと思います。
『二重被爆~語り部 山口彊の遺言』は、日本国内では7月から順次公開されるそうです。
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