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触媒のように世の中のいろいろな人やものをつないで変化を起こしていきたいと思っています

記憶を風化させないために

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私が今週参加する予定にしていたイベントはほとんどが中止になっていますが、昨日、目黒区高齢者センターが主催する講座「初めての自分史」の3回シリーズの2回目が予定通りに行われ、スタッフとして参加してきました。シニアの方々は欠席された方もいらっしゃいましたが、思ったよりも多くの方々が参加されました。

この厳しい現実の前で、自分史をつくって過去を振り返る意味があるのかという意見があっても不思議ではありませんが、難を逃れて普通の生活を営めるからこそ、自分の生きてきた人生と時代を記録し、子孫や後輩に伝えていく責務があるのではないでしょうかと、講座の冒頭に講師の前田義寛さんが話をされました。

参加されているシニアの方々は、ほとんどが70代から80代の方で、皆さんから明るさや何があっても動じない強さを感じましたが、それは、自分たちは戦争の悲惨な状況を乗り越え、日本の復興を支えてきたんだという自負をお持ちだからだろうと思いました。

現在国家的に大変な状況で、これから復興にも長い時間がかかると思われます。だからこそ、この記憶を風化させず、あとできちんと振り返ることができるように、それぞれが、自分が何を見て、何を経験して、何を感じて、何を考えたのかを記録しておくことが大事なのではないかと思います。

講師の前田さんはいろいろな方の自分史の本を集めていて、昨日もたくさん持ってきていましたが、その中に田中角栄元首相の「自伝 わたくしの少年時代」という本がありました。

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田中元首相はいろいろあった方ですが、戦後の首相の中ではリーダーシップを一番持っていたのではないかと思います。明確なビジョンと強いリーダーシップで日本をひっぱっていけるような人がどんどん出てくる社会にしていきたいですね。

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