仏陀像と行くモロッコ3泊4日の旅。
旅行から2週間以上経ってしまいましたが、今回はモロッコのマラケシュに学校の友達と行ってきました。ヨーロッパと言えばRyanair、EasyJet といった格安飛行機が学生には人気です。
しかしチケットが安いだけあって空港は郊外の利用料の安いところが使われてます。今回はEasyJetでロンドン・ガトウィック空港から出発。EassyJet は席の指定がありません。全席自由。先に搭乗できるオプションなるものがあって、それを購入すれば多少好きな席が取れる可能性が上がるという仕組みです。飲み物、食べ物は全て有料。日本の新幹線のような感じでしょうか。座席前のポケットにはこのようなメニューが入ってます。
さて、降り立ったはモロッコのマラケシュ。アフリカ大陸なのに・・・寒い。イギリスからの服をそのまま着てました。公用語はフランス語。そのため英語が通じる割合が低くかなり苦戦。
着いた当日は夜だったため、翌日の2日目に都心部のマーケットへ。マーケットには小さなお店が1,000件も並んでいます。道が複雑に入り組んでいて完全に迷子です。
そしてやたら店の人が声をかけてきます。「コンニチハ」「ヤスイヨ」ならまだしも「ヤク○、ヤク○」「ヤマ○チグミ」ってニコニコしながら言ってきます。彼らはこの言葉の意味を知ってるのでしょうか?
モロッコではイスラム教がメインですが、信仰の自由が保証されているため、キリスト教やユダヤ教の教会とイスラム教のモスクが共存しています。そのため、ブッダ像も堂々と観光できました。
建物は細かい模様でデザインされています。こうして写真を撮ってみると結構ハマってます。まったく違和感なし。
街中には猫がいっぱい。近づいても逃げません。
さて、3日目は観光。映画「トロイ」や「グラデュエーター」の撮影で使われたアイト・ベン・ハッドという場所へ行くこと に。タクシーを1日チャーター。運転手はフランス語しか話せず。そしてモロッコには高速道路がありません。そのためマラケシュからはアトラス山脈をうねう ねと3〜4時間かけて200kmの道のりを走っていかなくてはなりません。これが一番の近道。そして標高4,000mのアトラス山脈はもちろん雪。
アフリカ大陸なのに雪なんて・・・。それもかなり寒い。暖かい場所を求めて旅に出たはずなのに大失敗(笑)そして目的地に到着。この景色は圧巻です。
さて、観光も終えまたアトラス山脈を通って戻ることに。しかし、アトラス山脈に入るとなぜか大渋滞。登れば登る程大雪に。そして1時間後にはスキー場で見るような大吹雪状態に・・・。
もしかして・・・帰れないかも
翌日の9時には飛行機に乗らなくてはいけないため、帰れないからどっかホテルに泊まるなんてことはできない状態。とにかく今日中に帰らなくてはいけなかったのです。
山の途中のレストランやお店が少し並んでいる道路沿いに車を止め、運転手が状況確認しに外へ。そして、戻ってきた運転手との話し合いがスタート。相手はフランス語、こっちは英語。かなりの苦戦の末お互いに理解したのは、
「アトラス山脈は大雪で道が閉鎖され、今日はもう通ることが出来ない」
「私たちは明日9時の飛行機に乗らないといけない」
「今日中にホテルに帰るには迂回ルートを通るしかない」
そして、運転手がおもむろに地図を出してきて迂回ルートを説明してくれた。
「迂回ルートはここだけ。距離は約700km。時間にして8時間。」
えっ?・・・700kmってそれも8時間ってことは、時速90〜100kmの計算?そ、そんなスピードでずっと走れるのか??現在時刻5時半だから到着は夜中2時。もしスピードが落ちれば朝に到着もありうる。とにかくすぐにでも向かわなくては、ということで追加料金の交渉を終えマラケッシュへ向かうことにしました。
そして、ここからが寒さと恐怖との戦い。迂回ルートは砂漠の道をひたすら走るのですが(砂漠といっても砂丘ではなくアメリカの荒野のような砂漠です)夜の砂漠
はとにかく寒い。たぶん気温はマイナス。さらにガソリンの減りを防ぐために暖房を入れてもらえず。確かに砂漠の真ん中でガス欠になったら本当にアウト。そして、メーターを見ると本当に時速100kmでビュンビュン飛ばしているじゃありませんか!しかし砂漠には電灯なんてありません。そのため真っ暗で道が見えません。もちろん対向車も殆ど来ません・・・。時速100kmで暗闇の中を走るのはかなりの恐怖。もぅ怖すぎて心臓バクバクいってました。。。結局、暖房の入ってない車中0℃の冷蔵状態で、真っ暗な道を時速100kmで爆走する恐怖に怯えながら8時間を過ごすことに。
しかし、そんな中でも唯一良かったことは、ものすごく星がキレイだったこと。それも空が立体的で星が3Dで見えるんです。これは予想外の収穫でした。
ということで、ビュンビュン飛ばしてくれたおかげで予定通り夜中2時にホテル到着。運転手さんも予想外の距離の運転に疲れきった様子。本当に感謝です。
さて、なんとか翌日には無事飛行機に乗ることができ、次に向かったのはイタリア・ミラノ。こちらのレポートは明日へ続きます。